コロナ禍における海外出張では、出入国に関する規則や制限が従来と変わっています。不要不急ではない理由により、調査国(地域):アラブ首長国連邦(ドバイ)へご渡航される方向けに、入国の制限、ビザの要否、PCR検査の要否、入国・帰国後の制限など、出入国に関する情報を整理しました。
調査国(地域):アラブ首長国連邦(ドバイ)
調査日:2022/03/07
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▼外務省安全ホームページ(UAE) (令和4年3月4日)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
ア アブダビ首長国への入国の場合
「グリーン国」(日本は「グリーン国」に含まれる。※1)からの渡航者に対して、入国時、入国後6日目及び9日目のPCR検査の受検を求める(出発前48時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書の提示が必要)。「グリーン国」からの渡航者のうち、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種し、接種後28日経過しているものに対しては、アルホスン・アプリで接種証明を提示すれば、入国時及び入国後6日目のPCR検査の受検のみを求め、9日目の受検は不要とする。
「グリーン国」以外からの入国者に対しては、出発前48時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書の提示、10日間の自主隔離、入国時及び入国後9日目のPCR検査の再受検等を義務付ける(ワクチンを2回接種し、接種後28日経過している入国者については、アルホスン・アプリで接種証明を提示すれば、自主隔離は免除されるが、入国時、入国後4日目及び8日目のPCR検査の受検を求める。)。
イ ドバイ首長国に入国する場合
ドバイ首長国への入国者に対して、出発前72時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書の提示を義務付ける。これに加えて、「特定国」(日本は含まれない。)からの渡航者に対しては、国籍や渡航目的を問わず、到着時のPCR検査の受検も求める。
なお、ドバイを経由するトランジット客の事前PCR検査は、渡航先の国が要求していない限り原則不要であるが、「特定国」からの渡航者に対しては求める(※2)。
ウ その他の首長国に入国する場合
その他の首長国への入国者には、出発前96時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書の提示、入国時のPCR検査、PCR検査の陰性結果が出るまでの自主隔離等を義務付ける。
※1 「グリーン国」は以下URLを参照。https://visitabudhabi.ae/en/plan-your-trip/covid-safe-travel/permitted-countries
※2 「特定国」は以下URLを参照。https://www.emirates.com/ae/english/help/covid-19/dubai-travel-requirements/tourists/
目的により異なります
▼在ドバイ日本領事館
https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00012.html
ドバイ入国に際し、WHOやUAEが承認しているワクチンを2回以上接種済みであって、QRコード付きのワクチン接種証明(英語)を提示できれば、出国前の陰性証明の取得は不要となりました。
トランジットのためにドバイ空港を経由する場合、日本から出発してドバイに「入国」せずに空港制限区域内の移動のみの場合は、検査証明は不要です。インドやパキスタンなど、一部ドバイ当局が指定する国から出発して、ドバイでトランジットする場合は、入国の有無を問わず検査証明が必要です。(下記Q14、Q15参照)
【ドバイに入国する場合の検査証明】 (2021/9/22)
Q1:日本から「直行便で」ドバイに入国する場合の検査証明の提示は必要ですか。また有効期限は何時間ですか。
A:ドバイ入国に際し、WHOやUAEが承認しているワクチンを2回以上接種済みであって、QRコード付きのワクチン接種証明(英語)を提示(紙媒体、データ表示いずれでも可。SMSは不可。)できれば、出国前の陰性証明の取得は不要です。
ワクチンを接種していない場合、接種が1回のみの場合、WHOやUAEで承認されていないワクチンしか接種していない場合、あるいは、承認されている種類のワクチンを2回接種済みであっても、QRコード付きの接種証明を所持していない場合は、以下の2点の内いずれかを携行する必要があります。
(1)出発前「48時間以内」のQRコード付きのPCR検査陰性証明(※紙媒体、データ表示いずれでも可。SMSは不可。)(※これまで、日本を出発する場合は「72時間以内」の受検で足りましたが、出発国を問わず「48時間以内」に短縮されましたので、十分に御注意ください。また、鼻咽頭検体が推奨されています。)
(2)QRコード付きの回復証明(a certificate of recovery from COVID-19)(※)
※ドバイへの入国日から1か月以内に新型コロナウイルスに感染し、回復した場合のみ有効。なお、日本での回復証明の発行の可否については、自治体や最寄りの保健所に直接お問い合わせください。
Q2:日本から「第三国を経由して」ドバイに入国する場合、いつ検査証明を受検したらいいですか。
A:UAEに向かう最後の出発地を出発する最大「48時間以内」に受検してください(国際航空運送協会(IATA)ウェブサイトより)。ただし、ご利用の航空会社やフライトによって条件が異なる場合がありますので、渡航前に、検査証明の有効期限を各航空会社にお問い合わせください。
Q3:検査方法として、抗体検査、家庭用キットを利用した検査結果も有効ですか。
A:ドバイへの渡航のために有効な検査方法は「PCR(Polymerase Chain Reaction RT-PCR)」法に限られます。抗体検査、抗原検査、家庭用キットを使った検査は無効です。
Q4:検査検体(鼻から、口から、混合等)の指定はありますか。
A:検体は「鼻咽頭(Nasopharyngeal Swab)」から採取されたものが推奨されます。混合検体(鼻と唾液検体を混合したもの等)は、無効です。
(当館注:「検体」に関する情報はエミレーツ航空ホームページには掲載されていません。当館から同社に問い合わせた結果、「鼻」からの検体が必要というのみの回答でしたが、ドバイでの新型コロナウイルス検査は「鼻咽頭(Nasopharyngeal Swab)」が基本であることを踏まえて、「鼻咽頭」をお奨めします。また、日本から出発する場合は、「唾液」検体でも有効であるようですが、詳細はその都度、ご利用の航空会社に直接確認していただきますようお願いします。)
Q5:日本からドバイに入国する場合、検査証明の書式や検査施設の指定はありますか。
A:UAE政府指定の書式はありませんが、QRコード付きの証明である必要があります(紙媒体、データ表示いずれでも可。SMSは不可。)。
なお、UAE政府指定の検査施設はありません。日本で検査を受けられる施設は、下記の経済産業省のウェブサイトをご参照ください。
経済産業省海外渡航者新型コロナウイルス検査センターTeCOT
https://www.meti.go.jp/policy/investment/tecot/top.html
Q6:日本「以外」からドバイに入国する場合、検査証明の書式や検査施設の指定はありますか。
A: インド、パキスタン、ナイジェリア、バングラデシュ等、ドバイ当局が指定する一部の国・地域(下記Q11の「特定の国」とは異なります)からドバイに入国する場合は、UAE政府が指定する検査施設で受検した上で、QRコードのある書式の検査証明を取得する必要があります。指定されている一部の国・地域の情報は随時変更されてきていますので、最新の情報をご利用の航空会社にお問い合わせください。
エミレーツ航空ホームページ(指定検査施設)https://c.ekstatic.net/ecl/documents/health-screening-documents/approved-laboratories.pdf
(ドバイへの旅行要件)https://www.emirates.com/ae/english/help/covid-19/dubai-travel-requirements/
Q7:日本語で書かれた検査証明は有効ですか。
A:日本語のみで記載された検査証明は無効です。英語又はアラビア語で記載されたものを取得してください。
▼在ドバイ日本領事館
https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00012.html
【ドバイでの隔離措置、空港到着時の再検査】
Q10:日本からドバイに入国した場合、隔離措置はありますか。
A:基本的に隔離措置はありません。
ただし、ドバイ空港到着時に何らかの症状が見られる場合や、ドバイ当局が指定する「特定の国」から渡航した場合は、事前の検査証明の提出とは別に、ドバイ空港到着時に再度検査が行われる場合があります。その結果、陰性が確認されるまで、自宅や個人手配の宿舎での隔離が要請され、外出できません。なお、検査結果が出ていない時点でも、空港から宿舎までは、タクシーやメトロを含む公共交通機関の使用が可能です。
(当館注:検査結果が判明するまでの時間は24時間程度とされています。)
Q11:ドバイ空港到着時に再検査が必要な「特定の国」とはどこですか。
A:12月20日時点で、「特定の国」には、日本は含まれておらず、インド、エジプト、パキスタン等の60ヵ国以上が指定されています。「特定の国」は当局の判断により随時変更されてきているので、最新の情報をご利用の航空会社に確認してください。
エミレーツ航空ホームページ(ドバイへの旅行要件)https://www.emirates.com/ae/english/help/covid-19/dubai-travel-requirements/
▼在ドバイ日本領事館
(ドバイにおけるイベントに関する制限の緩和、基本的予防措置及び罰金の継続)
令和3年10月31日
https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/newhp/20211031update.pdf
【ポイント】
- 当館からドバイ当局に照会した結果、イベントや集会の開催要件が緩和されたことが確認できました。
私的又は公的の別やイベントの種類を問わず、一定の要件を満たす場合は、当局の許可を得ることな
く開催することが可能となりました。
- 一定の要件とは、収容率を80%以下としかつ参加人数を60人以下とすること、1.5mの社会的
距離を保つこと、参加者全員がワクチン接種後14日以上経過している証明「又は」48時間以内の
PCR検査の陰性証明を提示すること等になっています。一方、ホテルやレストランで開催する場合
は、収容率や参加要件が会場ごとに決められておりますので、開催予定の会場にご確認ください。
- 上記の緩和後も、マスク着用、社会的距離(2m)の確保、車両乗車人数制限などの基本的な感染予
防措置の遵守及び同予防措置に従わない場合の罰則は継続されています。現行の主な制限や罰金については本文2をご参照ください。
▼在ドバイ日本領事館
【ドバイからアブダビへの陸路移動に関して】
https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00012.html#Q1
Q16:ドバイからアブダビに陸路移動する場合、PCR検査証明等の事前準備は必要ですか。
A: 3月1日時点で、アブダビへの陸路の入域(国)に際して、PCR検査陰性証明等の事前準備は不要です。ただし、アブダビ首長国内の多くの施設(ショッピングモール・観光施設等)でAl Hosn App(アルホスンアプリを用いた「グリーン・パス」の提示が求められますので、ご注意ください。
※2月28日以降、UAE国内から陸路でアブダビに入域する際の、EDEスキャナー及びグリーン・パス提示の義務は無くなりました。
Q17: Al Hosn App(アルホスンアプリ)やグリーンパスはどのようにして入手できますか。
A: Al Hosn App(アルホスンアプリ)は、以下リンク先よりスマートフォン等にインストールして使用することができます。ご利用の際は、ご自身で免責事項等を確認した上でインストールしてください。
「グリーンパス」の取得方法については、UAE政府のウェブサイトを参照してください。
なお、アブダビ首長国内の各種規制に関する情報については、在アラブ首長国連邦日本国大使館および現地当局のホームページ等をご確認ください。
▼外務省
新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について(令和4年2月17日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html
(1)検疫の強化
令和3年3月19日以降、全ての入国者(日本人を含む。)は、出国前72時間以内の検査証明書を提出しなければなりません。検査証明書を提出できない方は、検疫法に基づき、日本への上陸が認められません。出発国において搭乗前に検査証明書を所持していない場合には、航空機への搭乗を拒否されます。検査証明書の取得が困難かつ真にやむを得ない場合には、出発地の在外公館にご相談ください。
▼厚生労働省 入国後の自宅等待機期間の変更等について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00342.html
令和4年3月1日午前0時より、水際対策強化に係る新たな措置(27)に基づき、水際措置が変更になります。
・水際対策強化に係る新たな措置(27)
1.入国後の自宅等待機期間の変更
(1)検疫所の宿泊施設での待機対象となっている国・地域(以下「指定国・地域」という。)から 帰国・入国する方で、新型コロナウイルス感染症のワクチンを3回接種していない方は、検疫所が確保する宿泊施設での3日間待機を求めます。宿泊施設で受けた検査の結果が陰性であれば、退所後の自宅等待機を求めないこととします。
(2)指定国・地域から帰国・入国する方で、ワクチンを3回接種していることが確認できる証明書を保持している方※は、原則7日間の自宅等待機を求めますが、入国後3日目以降に自主検査を受け、陰性の結果を厚生労働省(入国者健康確認センター)に届け出て確認が完了した場合は、その後の自宅等待機の継続は求めないこととします。
(3)指定国・地域以外から帰国・入国する方で、ワクチンを3回接種していない方は、原則7日間の自宅等待機を求めますが、入国後3日目以降に自主検査を受け、陰性の結果を厚生労働省(入国者健康確認センター)に届け出て確認が完了した場合は、その後の自宅等待機の継続は求めないこととします。
(4)指定国・地域以外から帰国・入国する方で、ワクチンを3回接種していることが確認できる証明書を保持している方※は、入国後の自宅等待機を求めないこととします。
2.入国後の公共交通機関の使用について
上記1(2)及び(3)に該当する方は、入国後の待機のため自宅等まで移動する際は、公共交通機関の使用が可能となります。ただし、入国時の検査(検体採取時)から24時間以内に移動が完了し、かつ自宅等までの最短経路での移動に限ります。
▼外務省
新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について(令和4年2月17日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html
▼厚生労働省
水際対策に係る新たな措置について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
・検査証明書の提示
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
・誓約書の提出:帰国前に印刷・記入をお願いします。帰国時に必須となります。成田空港でも用意がある可能性はありますが、正確な情報はございません。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00249.html
・スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用:帰国前のインストールをお願いいたします。検疫手続きの前にアプリがインストール出来ていない場合は空港にてスマートフォンのレンタルを求められる場合がございます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html
・質問票の提出:帰国前にご回答をお願いいたします。帰国時に必須となります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00251.html
・入国後の自宅等待機期間の変更等について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00342.html
【備考】
・本調査シートは、外務省や大使館のウェブサイトに掲載されている情報をもとに作成しており、入国を保証するものではありません。
・調査日時点の情報を記載しており、その後の情報更新により内容が変更する場合がございますので、お客様ご自身でも最新情報のご確認をお願い申し上げます。
・日本発着以外の旅程においては十分な情報が取得できない場合がございます。
・外国籍の渡航者様においては、国籍による条件が適用される場合があるため、十分な情報が取得できない場合がございます。
外務省安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
駐日アラブ首長国連邦大使館
https://sp.mofaic.gov.ae/EN/DiplomaticMissions/Embassies/Tokyo/Pages/home.aspx
在アラブ首長国連邦日本大使館
https://www.uae.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
在ドバイ日本国総領事館
https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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