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【2025年最新】タイ出張完全ガイド|入国手続き・ビザ要件・現地の注意点を徹底解説

投稿日:2024.06.03 / 最終更新日:2026.01.05

タイ出張の概要

タイは東南アジアにおける経済の要所であり、日本企業の進出数も非常に多い国です。スムーズなビジネス遂行のためには、現地の地理的状況と、厳格化の傾向にある入国ルールの正確な把握が欠かせません。まずは、タイ出張の「玄関口」となる主要都市と、渡航準備の根幹となる「基本要件」を確認しましょう。

ビジネス渡航で想定される主な都市・空港

タイ出張では、目的に応じて主に以下の都市・エリアが目的地となります。特にバンコク周辺には、スワンナプーム空港(BKK)ドンムアン空港(DMK)の2つの空港があるため、フライト予約の際は注意が必要です。

  • スワンナプーム空港(BKK): ほとんどのフルサービスキャリア(JAL/ANA/タイ国際航空等)が発着するメインゲートです。
  • ドンムアン空港(DMK): 主にLCCが発着します。バンコク市内へのアクセスは良好ですが、BKKとの取り違えに注意してください。
都市特徴主要空港
バンコク経済の中心地。金融、商社、サービス業の本社が集まる都市。スワンナプーム国際空港 (BKK)
サムットプラーカーンバンコク近郊の工業地帯。製造業の拠点が多い都市。スワンナプーム / ドンムアン (DMK)
チェンマイ北部の中心都市。近年はIT・クリエイティブ産業も盛んな都市。チェンマイ国際空港 (CNX)

出張者が事前に押さえるべきポイント(ビザ、パスポート、有効期限など)

タイの入国管理は、近年デジタル化が進む一方で、書類の不備には非常に厳格です。企業の管理者は、以下の3点を必ず渡航前にチェックリスト化して確認してください。

パスポートの有効期限

タイ入国時に、パスポートの有効期間が「6ヶ月以上」残っている必要があります。これに満たない場合、日本での搭乗を拒否されるケースが多いため、期限が1年を切っている場合は更新を推奨します。

未使用の査証欄(余白ページ)

パスポートの査証欄(スタンプを押すページ)に、見開きまたは連続で2ページ以上の余白があることが推奨されます。

  • 注意点: 入国スタンプだけでなく、ビザを現地で延長する場合や隣国(ベトナムやインドネシアなど)へ周遊する場合、余白が足りなくなると入国審査で足止めを食らうリスクがあります。

ビザ(査証)の要否

  • 観光目的の免税措置: 2025年現在の運用では、日本国籍者は観光目的であれば「60日以内」の滞在がビザなしで認められています(以前の30日から延長されました)。
  • 就労を伴う場合: 期間の長短にかかわらず、現地で「実働(機械の設置や修理、技術指導)」を行う場合は、商用ビザ(ノンイミグラントB)の取得または「緊急業務届」の提出が義務付けられています。

タイ・デジタル・アライバル・カード(TDAC)等の事前登録

2025年現在、入国手続きのデジタル化が進んでいます。

  • 事前手続き: 空路での入国者に対し、事前にオンラインで入国情報を登録するシステム(TDAC等)の利用が義務付けられています。空港での混雑を避け、スムーズに入国するために、出発の72時間前を目安に登録を完了させておきましょう。

日本人出張者のビザ要件

タイのビザ制度は、滞在期間と「現地で何をするか」によって厳格に区分されています。特に、単なる「会議」と「現場作業」では必要な手続きが大きく異なるため、注意が必要です。

短期商用(30日以内)のビザ要否と条件(ビザ免除・滞在許可日数)

現在、日本国籍の一般旅券保持者がビジネス目的で渡航する場合、短期間であればビザなし(ビザ免除)での入国が可能です。

滞在許可日数: 2024年7月より、ビザ免除での滞在期間が従来の30日から「60日」へと大幅に延長されました。これにより、30日以内の短期出張であれば、原則として事前のビザ取得は不要です。

対象となる活動: 商談、会議、セミナー出席、市場調査、展示会視察など、いわゆる「付随的業務」に限られます。

入国時の要件:

  • パスポートの有効期限が6ヶ月以上残っていること。
  • 出国用の航空券(帰国便または他国への便)を所持していること。

注意点(ETAの導入): 2025年より、ビザ免除入国者であっても、オンラインで事前に「タイ電子入国承認(ETA)」の申請が段階的に義務化されています。渡航前に必ず申請の要否を確認してください。

30日超・就業目的・駐在の場合に必要なビザの種類の概要

60日(※制度変更後の上限)を超える滞在や、現地での実働(機械の修理、工事、技術指導、報酬を伴う労働)が発生する場合は、適切な「ノンイミグラント(非移民)ビザ」の取得が必須となります。

  • ノンイミグラントBビザ(就労・商用): 駐在員や長期出張者が取得する最も一般的なビザです。入国後に「労働許可証(ワークパーミット)」を取得することで、法的に働くことが可能になります。
  • 緊急業務届(15日以内の実働): ビザ免除での入国であっても、機械の設置や修理などの「実働」を伴う場合は、現地の労働局へ「緊急業務届(WP34)」を提出する必要があります。これは最大15日間有効です。
  • LTRビザ(長期居住者ビザ): 高度な専門スキルを持つ人材や幹部向けに新設された10年間の長期ビザです。通常のBビザよりも手続きが簡素化されており、特定の要件を満たす駐在員に利用されています。
  • スマートビザ(SMART Visa): 特定のターゲット産業に従事するエンジニアや投資家向けで、ワークパーミットが不要になるなどの優遇措置があります。

タイ出張でビザは必要?実例でわかる2025年最新制度と準備ガイド

ビザ情報を確認すべき公式窓口

タイの入国規則は予告なく変更されることが多いため、代行業者やSNSの情報だけでなく、必ず以下の公式情報を参照してください。

渡航前チェックリスト(企業・出張者向け)

タイ出張を成功させるためには、出発前の入念な準備が欠かせません。チェックリストを活用して、手続きの漏れを防ぎましょう。

【企業・管理者向け】リスク管理と基盤整備

ビザ・入国資格の最終確認

31日以上の滞在や現地での「実労働」が発生する場合、適切なビザまたは緊急業務届(WP.10)の手配が済んでいるか確認しましょう。

危機管理情報の共有

外務省の「たびレジ」への登録、および緊急連絡網(現地法人・日本本社・宿泊先)の整備をしましょう。

招聘状(Invitation Letter)の発行

入国審査で「商用目的」を問われた際に提示できるよう、現地受入企業または本社からのレターを用意しましょう。

【出張者向け】実務・現地生活の準備

パスポートとTDACの登録

  • 残存期間が6ヶ月以上あるか再確認。
  • オンライン入国登録(TDAC:タイ・デジタル・アライバル・カード)の申請(渡航3日前から可能)。

通信環境の確保

  • eSIM / ローミング / Wi-Fiルーター: タイは5G普及率が高いため、eSIMが最もスムーズです。

決済手段の準備(現金とデジタル)

  • クレジットカード: Visa/Mastercardをメインに2枚以上の用意をお勧めします。
  • 現金(タイバーツ): チップやタクシー、屋台用に少額(1万円分程度)を空港で両替をお勧めします。
  • 配車アプリ(Grab / Bolt): クレジットカードを登録した状態でインストール済みか確認しましょう。

デバイス関連の確認

  • 変換プラグ: タイのコンセントはA/C/BFタイプが混在していますが、日本のAタイプがそのまま刺さる場所が多いです。ただし、電圧は220Vのため、非対応製品(ドライヤー等)には変圧器が必要です。
タイ入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

タイ入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

スワンナプーム国際空港に到着してから、空港を出るまでの最新ステップを解説します。特にデジタル入国カード(TDAC)の提示タイミングに注意してください。

1. 入国審査場(Immigration)へ

飛行機を降りたら、「Arrivals(到着)」または「Immigration(入国審査)」の案内表示に従って進みます。

  • サテライトターミナル(SAT-1)に到着した場合: 自動走行列車(APM)に乗ってメインターミナルへ移動します(乗車時間:約2分)。

2. 入国審査(イミグレーション)の通過

2025年現在、日本国籍を含む全ての外国籍者は、従来の紙の出入国カード(TM6)ではなく、デジタル入国カード(TDAC)の利用が必須です。

並ぶレーン: 「FOREIGN PASSPORT(外国人旅券)」と書かれたレーンに並びます。

提示するもの:

  • パスポート(有効期限6ヶ月以上)
  • TDACの登録確認画面(QRコードまたはPDFの控え)
  • 搭乗券(ボーディングパス)

審査内容: 顔写真の撮影と指紋スキャン(両手)が行われます。入国審査官から「滞在目的(Business?)」や「滞在日数」を聞かれたら、簡潔に答えましょう。

自動ゲートの利用: 日本の一般旅券保持者は、条件により「自動入国ゲート(Auto Channel)」を利用できる場合があります。ただし、初回入国やビザ保持者は有人カウンターへの案内が一般的です。現場の係員の指示に従ってください。

3. 手荷物の受け取り(Baggage Claim)

入国スタンプ(または自動ゲート通過)を確認したら、モニターで自分の便名を確認し、指定のターンテーブルへ進みます。万が一、荷物が出てこない場合は、近くの「Lost & Found」カウンターで航空券の半券を提示してください。

4. 税関検査(Customs)

最後に税関を通ります。

  • 緑のカウンター(Nothing to Declare): 申告するものがない場合。
  • 赤のカウンター(Goods to Declare): 免税範囲を超える酒類(1L超)やタバコ(200本超)、高額な業務用機材、2万米ドル相当以上の現金を持ち込む場合。

【重要:免税範囲の厳守】 タイはタバコや加熱式タバコ(アイコス等)の持ち込み制限が非常に厳格です。加熱式タバコは持ち込み自体が禁止(違法)されており、違反すると高額な罰金や没収の対象となります。ビジネス出張者も例外ではありませんので十分ご注意ください。

空港から市内までの移動手段

スワンナプーム国際空港からバンコク市内への移動は、「確実性(時間)」「快適性(ドア・ツー・ドア)」のどちらを優先するかで選択肢が分かれます。

タクシー(Public Taxi / Grab)

最も一般的で、荷物が多い場合に最適です。2025年現在、従来の公共タクシーに加え、配車アプリ専用の乗り場も整備されています。

公共タクシー(1階 4番・7番出口付近)

利用方法: 乗り場にある自動配車機(キオスク)で番号札を発行し、指定のレーンへ向かいます。

料金目安: メーター料金 + 空港手数料(50バーツ) + 高速代(実費)。市内中心部まで約400~600バーツ。

配車アプリ「Grab」 / 「Bolt」(1階 4番出口外「Grab Pick-Up Point」)

特徴: 以前は乗り場が不明瞭でしたが、現在は専用ピックアップポイントが公式に設置されています。

メリット: 事前に料金が確定し、アプリ登録済みのクレジットカードで決済できるため、領収書管理が容易です。

エアポート・レール・リンク(ARL:空港鉄道)

渋滞を完全に回避できるため、夕方のラッシュ時間帯(16:00〜19:00)に到着した場合は、鉄道の利用を強く推奨します。

  • 運行区間: スワンナプーム空港駅(地下1階) 〜 パヤタイ駅(BTSスクンビット線に接続)
  • 運行時間: 05:30 〜 24:00(約10〜15分間隔)
  • 所要時間: 終点パヤタイ駅まで約30分
  • 決済: 2025年現在、現金によるトークン購入のほか、クレジットカード(VISA / Mastercard / JCB)のコンタクトレス決済が利用可能になり、利便性が大幅に向上しています。

空港送迎・リムジン(AOT Limousine)

企業のVIP対応や、確実な送迎が必要な場合に利用されます。

  • 特徴: 到着フロア(2階)に専用カウンターがあり、トヨタ・カムリやメルセデス・ベンツなどの車種を指定できます。
  • 料金: 1,200バーツ〜。料金は車種により定額制で、法人カードでの支払いがスムーズです。

滞在中の注意点(ビジネス慣行・ルール)

2024年から2025年にかけて、タイではアルコール販売規制の緩和や大麻の再規制(事実上の禁止)など、ライフスタイルに関わる法律が大きく動いています。出張者が無意識にトラブルに巻き込まれないよう、最新情報を反映させました。

タイは「微笑みの国」として知られますが、その裏側には厳格な社会ルールや宗教的タブーが存在します。特に2025年現在の最新規制については、日本の常識と異なる点が多いため注意が必要です。

王室・宗教への敬意(最重要)

タイにおいて王室は絶対的な存在であり、不敬な言動は「不敬罪」として厳しく罰せられます。

  • 公共の場での態度: 毎日8時と18時に公共施設や駅で国歌が流れます。周囲のタイ人が直立不動になったら、同じように立ち止まり敬意を示してください。
  • 不敬罪の対象: 王室への批判はもちろん、紙幣(国王の肖像がある)を足で踏む、写真やポスターを粗末に扱う行為も処罰の対象となり得ます。

ビジネスでの挨拶「ワイ(合掌)」とマナー

タイの挨拶「ワイ」は、単なるお辞儀ではなく相手への敬意を表す所作です。

  • やり方: 胸の前で両手を合わせ、軽く頭を下げるのが基本です。自分より目上の人や顧客に対して、自分から先に行うのが礼儀です。
  • 感情のコントロール: タイでは「人前で怒鳴る」「激しく感情を露わにする」ことは、自身の徳を下げ、相手の面子(メンツ)を潰す行為として非常に嫌われます。交渉が難航しても、常に冷静で穏やかな態度を保つことが信頼関係の鍵です。

アルコール・大麻・タバコに関する最新規制(2025年版)

ここ数年でルールが激変しているエリアです。特に管理者は出張者へ周知を徹底してください。

アルコールの販売時間: 2025年12月より、長年禁止されていた「14時〜17時」の販売が180日間の試験的措置として解禁されました。ただし、仏教の重要な祝日(禁酒日)は、24時間一切の販売・提供が禁止されます。

大麻の再規制: 2022年に一度合法化されましたが、2025年より再規制が始まりました。現在は「医療・健康目的」に限定されており、娯楽目的の所持や使用は厳しく制限されています。街中に店舗があっても、日本国籍者は日本の法律(大麻取締法)が国外でも適用される可能性があるため、決して関わらないでください。

電子タバコ・加熱式タバコの禁止

アイコス(IQOS)を含む電子タバコ・加熱式タバコはタイ国内への持ち込み・所持・使用が全面的に違法です。高額な罰金や拘留の対象となるため、絶対に持ち込まないでください。

日常生活のタブー

  • 頭に触れない: 頭は精霊が宿る神聖な場所とされています。子供であっても他人の頭をなでるのは避けましょう。
  • 足の扱いに注意: 足は体の中で最も不浄とされます。人を足で指したり、机の上に足を乗せたりする行為は、タイ人にとって最大の侮辱にあたります。

出国時の手続きとオーバーステイ対策

タイからの出国時は、空港の混雑や厳格な滞在期限の管理に注意が必要です。最後までトラブルなく出張を終えるためのポイントを整理しました。

空港への到着推奨時間

スワンナプーム国際空港は、2025年現在も東南アジア最大級のハブ空港として非常に混雑しています。

  • 推奨到着時間: 出発時刻の3時間前(ピーク時や大型連休時は3時間30分前)
  • 理由: チェックインカウンターの列に加え、保安検査や出国審査(パスポートコントロール)に時間を要することが多いためです。ビジネスクラス利用や「ファストトラック」対象者であっても、2時間前には到着しておくのが安全です。

オーバーステイ(不法滞在)への厳格な対応

タイ政府は2025年現在、不法滞在に対して非常に厳しい姿勢をとっています。出張者が「うっかり」で済ませられない重大なリスクです。

  • 罰金のルール: 滞在期限を1日でも過ぎると、出国時に1日あたり500バーツ(約2,200円)の罰金が課されます(最大20,000バーツ)。
  • ブラックリストのリスク: 90日以上の長期オーバーステイや、警察の検問等で発覚した場合は、罰金だけでなく「タイへの再入国禁止(1年〜10年)」の措置が取られます。
  • 管理者の注意点: 2025年11月より「ビザラン(短期間の出入国を繰り返す滞在)」の取り締まりも強化されています。頻繁に出張を繰り返す社員については、適切なビザ取得を検討してください。2025年現在、公式アプリ「VAT Refund」で事前に情報を登録しておくと、空港での手続きがよりスムーズになります。

VAT(付加価値税)還付の手続き

仕事用の機材や土産物など、タイ国内で一定額以上の買い物をした場合、7%の消費税(VAT)の還付を受けられます。還付を受けるには 同一店舗で1日2,000バーツ(税込)以上購入し、店舗で「P.P.10」という申請書類を発行してもらう必要があります。

1. チェックイン前: 空港の4階「VAT Refund for Tourists」カウンターで、書類に税関スタンプをもらいます(※これがないと還付不可)。

2.出国審査後: 制限エリア内の還付窓口で現金またはクレジットカードへの返金を受けます。

出国審査の自動化

日本国籍の一般旅券保持者は、スワンナプーム空港の自動出国ゲート(Auto Channel)を利用できます。

  • メリット: 有人カウンターに並ぶ必要がなく、数分で通過可能です。
  • 注意点: ワークパミット保持者や特殊なビザをお持ちの場合は、有人カウンターでの処理が必要な場合があります。現場の係員の指示に従ってください。

参考リンク・公式情報

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