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【2025年最新】スリランカ出張完全ガイド|ビザ申請・入国手続き・移動手段を解説

投稿日:2024.08.19 / 最終更新日:2025.12.29

スリランカ出張の概要

スリランカは、インド洋の要衝として「インド洋の真珠」とも呼ばれ、近年はインフラ開発やITアウトソーシング、アパレル製造などの分野で日本企業からの注目が高まっています。

ビジネス出張においては、最大の都市コロンボを中心に活動することになりますが、入国に関する制度が流動的であるため、事前の準備がスムーズな渡航の鍵となります。まずは、主要な拠点と入国に際しての基本要件を整理しましょう。

ビジネス渡航で想定される主な都市・空港

スリランカのビジネス活動は、事実上の首都機能を持つコロンボとその周辺に集中しています。

  • バンダラナイケ国際空港(CMB):コロンボから北35kmに位置するスリランカ最大の国際空港で、日本からの直行便(スリランカ航空)や中東・アジア経由便がすべて到着します。
  • コロンボ(Colombo):政府機関、金融機関、外資系企業オフィスが集積する国内最大の商業都市で、ビジネス出張者の主な滞在地となります。
  • カトゥナヤカ / ビヤガマ自由貿易区:空港近隣やコロンボ郊外の工業団地で、製造業視察や打ち合わせの機会が多いビジネスエリアです。
  • ハンバントタ(Hambantota):南部港湾都市で、大規模港湾・インフラ開発プロジェクト関連の出張で注目されています。

出張者が事前に押さえるべきポイント(ビザ、パスポート、有効期限など)

スリランカへの入国には、目的を問わず事前のビザ取得または電子入国許可(e-Visa)が必須です。

項目条件・詳細
パスポート有効期限スリランカ入国時点で6ヶ月以上の残存期間が必要です。
ビザ(e-Visa)商談、会議、短期研修などのビジネス目的の場合、「Business e-Visa」の取得が必要です。※観光用ビザでの商用活動は禁じられています。
未使用ページパスポートに査証欄の余白が1〜2ページ以上あることが推奨されます。
復路の航空券入国時に、出国用の航空券(eチケット控)の提示を求められることがあります。

スリランカのビザシステムは、従来のETAから新システム(e-Visa)への移行や運用停止などが突発的に発生することがあります。渡航の1ヶ月前には、必ずスリランカ出入国管理局公式サイトや大使館の最新情報を確認する体制を整えてください。

日本人出張者のビザ要件

スリランカへのビジネス出張には、短期間の滞在であっても「商用ETA(Business ETA)」の取得が必須です。日本人向けの観光ETAは現在手数料免除の措置が取られることがありますが、商用目的は免除の対象外となるケースが多いため、必ず最新の料金体系を確認しましょう。

ビザ要否一覧(日本国籍)

商用ETA(Business ETA)の基本情報

商用ETAは、会議、商談、セミナー参加、短期研修などを目的とする場合に申請します。

  • 有効期間: 発行から6ヶ月間(この期間内に入国が必要)
  • 滞在可能期間: 初回入国から最大30日間(※現地で延長申請も可能)
  • 入国回数: ダブルエントリー(30日以内に2回まで入国可)
  • 申請費用: $55程度(※オンライン申請時。クレジットカード決済)

2. オンライン申請の手順(ETA公式サイト)

申請はスリランカETA公式サイトから行います。

  1. 「Apply(適応)」をクリック:サイト内の「Apply」ボタン(日本語設定時は「適応」と表示されることがあります)から申請を開始します。
  2. 申請タイプの選択:「Business Purpose ETA(商用目的)」欄の「Apply for an Individual(個人で申請)」を選択します。
  3. 必要事項の入力:氏名、パスポート番号、入国予定日、滞在先のホテル住所などを入力します。なお、連絡先にはスリランカ国内の「招へい先企業(取引先)」の情報を記載する項目があるため、事前に取引先の住所・電話番号を確認しておきましょう。
  4. 手数料の支払い:Visa、Mastercard、American Expressなどのクレジットカードで決済します。
  5. 承認通知の受信:通常、数分〜24時間以内に「ETA Approval Notice」という件名のメールが届きます。これを印刷して渡航時に持参します。

3. その他の申請方法(大使館・到着時)

オンライン申請が推奨されますが、以下の方法も存在します。

  • 駐日スリランカ大使館での申請: 長期滞在や特殊なビジネス案件の場合、東京の高輪にある大使館で直接申請を行います。
  • 到着時ビザ(Visa on Arrival): 空港の「ETA Counter」でも申請可能ですが、混雑によるタイムロスや手数料が高くなるリスクがあるため、日本出発前のオンライン取得を強く推奨します。

【チェック】観光ビザでの商用活動は厳禁

日本人は現在、観光目的であればETAが無料(または簡素化される)キャンペーンが行われることがありますが、これを利用して商談や契約締結を行うことは入管法違反とみなされる恐れがあります。企業コンプライアンスの観点からも、必ず「Business」のカテゴリーで正しく申請してください。

渡航前チェックリスト(企業・出張者向け)

続いて、企業(管理者)と出張者それぞれの視点で整理した「渡航前チェックリスト」を作成します。

スリランカ出張は、手続きの流動性に加え、現地の衛生環境や通信事情への対策が重要です。抜け漏れを防ぐための実用的なリストに仕上げました。

企業・管理担当者向け(リスク管理・手配)

安全配慮義務に基づき、以下の項目を整備してください。

  • 商用ETAの取得確認: 観光用ではなく「Business Purpose(商用)」で取得されているか、承認メール写しを確認してください。
  • 海外旅行保険の加入(企業一括保険など): スリランカ医療費は私立病院が高額のため、企業一括のキャッシュレス診療対応保険を推奨します。
  • 緊急連絡網の整備 :現地取引先、日本本社、現地日本大使館の連絡先を事前に共有しておきます。
  • 予防接種の推奨: 長期滞在・地方訪問時はA型肝炎、B型肝炎、破傷風の接種を早めに案内してください。

出張者本人向け(持ち物・現地対策)

  • パスポートとETA承認書のコピー: スマホの画面だけでなく、紙の控えも1部持っておくと、入国審査やホテルのチェックインがスムーズです。
  • 変換プラグ(BFタイプ): スリランカのコンセントはBF型(3ピン)が主流です。日本のA型はそのまま使えません。
  • モバイル通信(eSIMまたは物理SIM): 空港でも購入可能ですが、事前に「trifa」や「Airalo」などのeSIMを設定しておくと、着陸直後から配車アプリが使えて安心です。
  • 配車アプリ(PickMe / Uber)のインストール: スリランカでは、ぼったくり防止のために配車アプリの利用がビジネスの鉄則です。国内最大の「PickMe」を事前設定しておきましょう。
  • 衛生用品(除菌シート・流せるティッシュ): 現地のトイレ事情や、食事前の衛生管理のために必須です。
  • 虫除け対策グッズ: デング熱のリスクがあるため、強力な虫除けスプレーや痒み止めを日本から持参してください。

【アドバイス】 スリランカの寺院を視察や表敬訪問で訪れる場合、「肩と膝が隠れる服装」が必須です。白い服が正装とされるため、薄手の白いシャツが一枚あると重宝します。

スリランカ入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

スリランカ入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

スリランカのバンダラナイケ国際空港(CMB)に到着してからロビーに出るまで、スムーズに進めば30分〜1時間程度です。ビジネス出張では、入国審査官に「滞在目的」を明確に伝える準備をしておきましょう。

1. 入国審査(Immigration)

飛行機を降りたら「Arrival(到着)」の案内に従って進みます。

並ぶレーン

  • 「Foreign Passport Holders」の列に並びます。

提示するもの

  • パスポート(残存期間6ヶ月以上)
  • ETA承認書のコピー(紙での持参を強く推奨)
  • 復路の航空券(eチケット)

入国カード

  • 現在、スリランカではオンライン入国カード(Arrival Card)の事前登録が可能です。渡航の3日前から公式サイトで登録しておくと、機内や空港で紙に記入する手間が省け、審査がよりスムーズになります。

2. 手荷物の受け取り(Baggage Claim)

入国審査を通過後、エスカレーターを下りて手荷物受取所へ向かいます。

  • 注意点: スリランカの空港では荷物の取り違えや、ポーターによる強引な運搬(チップ要求)が発生することがあります。自分の荷物は自身で管理し、タグを確認しましょう。

3. 税関検査(Customs)

  • 免税範囲の確認: 酒類(2Lまで)やタバコ(200本まで)など、持ち込み制限を超えていない場合は「Green Channel(申告なし)」へ進みます。
  • ビジネス機材: 高価な展示会用機材や特殊なサンプルを持ち込む場合は、事前に「Red Channel」での申告が必要な場合があります。

4. 到着ロビー・ミーティングエリア

税関を抜けると、両替所やSIMカードカウンターが並ぶロビーに出ます。

  • 両替・ATM: ロビー内の銀行カウンター(Bank of Ceylon等)で現地通貨(スリランカ・ルピー)を入手します。レートはどこもほぼ同じです。
  • SIMカード: 「Dialog」や「Mobitel」のカウンターがあり、その場で設定まで行ってくれます。
  • 送迎との合流: 出口付近は出迎えの人々で非常に混雑しています。ホテルや取引先の送迎を予約している場合は、社名や名前が書かれたボードを掲げている担当者を探しましょう。

【現地での注意】 入国審査官から「ビジネスの具体的な内容は?」と聞かれることがあります。取引先名や訪問先企業の名称を即座に答えられるよう、招へい状や日程表を手元に用意しておくと安心です。

空港から市内までの移動手段

バンダラナイケ国際空港からコロンボ市内までは、高速道路を利用して車で約45分〜1時間です。ビジネス出張で利用される主な手段は以下の3つですが、最も推奨されるのは「配車アプリ」または「事前予約のチャーター」です。

1. 配車アプリ(Uber / PickMe)

スリランカでは配車アプリが非常に普及しており、適正価格で利用できるためビジネス出張の主流となっています。

  • 推奨アプリ: Uber(世界共通)または PickMe(現地最大手)
  • 料金目安: 約3,900〜5,000 LKR(スリランカ・ルピー)+高速代(約300 LKR)
  • メリット: 行き先を説明する必要がなく、クレジットカード決済が可能。利用履歴が残るため、経費精算用の領収書発行もスムーズです。
  • 注意点: 空港のフリーWi-Fiは不安定なことがあるため、日本からeSIMを用意しておくか、到着ロビーでSIMカードを購入してから呼び出すのが確実です。

2. ホテル送迎・事前予約チャーター

深夜到着の場合や、初めての渡航で不安がある場合に最適です。

  • 料金目安: 約20〜40 USD(ホテルによって異なる)
  • メリット: 到着ロビーでネームボードを持ったドライバーが待機しているため、迷う心配がありません。
  • 手配方法: 宿泊先のホテルにメールで依頼するか、Klookなどの予約サイトで事前に決済を済ませておきます。

3. 空港公式タクシー

事前予約やアプリがない場合の選択肢です。

  • 料金目安: 約7,000〜8,500 LKR(+高速代)
  • 利用方法: 到着ロビー内にある「Taxi Counter」で行き先を告げ、定額料金を支払います。
  • メリット: アプリの設定や通信環境がなくてもすぐに利用可能です。
手段コスト安全性手軽さビジネス推奨度
配車アプリ低〜中高(要通信)★★★★★
ホテル送迎最高最高★★★★☆
公式タクシー中〜高★★★☆☆

【移動時のアドバイス】

 ドライバーから「高速道路(Highway)を使うか?」と聞かれたら、必ず「Yes」と答えてください。下道は非常に渋滞し、倍以上の時間がかかることがあります。高速代(約300 LKR)は実費負担となりますが、時間を優先するビジネス出張では必須の選択です。

滞在中の注意点(ビジネス慣行・ルール)

スリランカのビジネススタイルは非常に礼儀正しく、人間関係(ラポール)の構築を重視します。初対面でのマナーが、その後の交渉の成否を分けることも少なくありません。

1. 挨拶とコミュニケーション

  • 挨拶: 握手が一般的ですが、女性に対しては相手が手を差し出すのを待つのがマナーです。伝統的な挨拶「アユボワン(長寿を願う)」を添えると非常に喜ばれます。
  • 名刺交換: 日本と同様に両手で差し出し、受け取った名刺はその場ですぐにしまわず、机の上に丁寧に置きます。
  • 不浄の手(左手): 握手、物の受け渡し、食事の際は必ず「右手」を使います。左手は不浄とされているため、特に目上の人や初対面の相手には注意が必要です。

2. 宗教・文化への配慮

  • ポヤ・デー(満月祭): 毎月の満月の日は「ポヤ・デー」という祝日になり、公共の場(ホテル内含む)での飲酒が法律で禁止されます。レストランでも提供されませんので、会食の設定時にはカレンダーの確認が必須です。
  • 仏教への敬意: 仏像に背を向けて写真を撮ることや、僧侶に対して軽率な態度を取ることは厳禁です。
  • 頭部への接触: 頭は神聖な部位とされるため、他人の頭(子供を含む)に触れてはいけません。

3. ビジネス交渉の進め方

  • 意思決定のスピード: スリランカでは意思決定がトップダウンで行われることが多く、現場との合意が得られても最終決定までに時間がかかる傾向(スリランカ・タイム)があります。余裕を持ったスケジューリングが必要です。
  • 面子(メンツ)を保つ: 人前で相手を叱責したり、間違いを強く指摘したりすることは、相手の「Face(面子)」を潰す行為として激しく嫌われます。改善要望は個別に、穏やかに伝えるのが鉄則です。

4. 服装と身だしなみ

  • ビジネスウェア: 基本はシャツにスラックス(ノーネクタイ可)で問題ありませんが、政府機関への訪問や重要な会議ではジャケットの着用が推奨されます。
  • 清潔感: 高温多湿な環境ですが、ビジネスの場では「清潔感」が信頼に直結します。
項目注意すべきポイント
会食相手の宗教により「豚肉」や「牛肉」を避ける必要があります。事前に確認しましょう。
写真撮影軍事施設、政府機関、空港内、または仏像との記念撮影は制限があるため注意。
チップ必須ではありませんが、良いサービスを受けた際は100〜200ルピー程度を渡すとスマートです。

【アドバイス】 スリランカの祝日は、月の満ち欠けによって毎年日付が変わります。特に4月の新年(シンハラ・タミル正月)は国全体が完全に休みに入るため、この時期の出張設定は避けるのが賢明です。

出国時の手続きとオーバーステイ対策

1. 出国時の流れと注意点

  • 空港への到着時間:国際線の場合、出発の3時間前には空港に到着しておくのがビジネス渡航の鉄則です。バンダラナイケ国際空港は、空港の建物に入る際とチェックイン後の2回、厳重なセキュリティチェックがあります。
  • オンライン出国カード(Departure Card):入国時と同様、オンラインポータルから出国の登録が可能です。事前に済ませておくと、審査場での書類記入の手間が省けます。
  • 空港税:通常、航空券代金に含まれているため、空港で別途支払う必要はありません。

2. オーバーステイ対策とビザ延長

ビジネスの進捗状況によっては、予定していた滞在期間を超える可能性があります。スリランカでは「1日でも」期限を過ぎると不法滞在となり、重い罰則や今後の入国拒否に繋がる恐れがあります。

  • ビザの期限管理:ETA(商用ビザ)の初回滞在許可は通常「30日間」です。入国審査時にパスポートに押されたスタンプの期限を必ず確認してください。
  • 滞在延長の手続き:30日を超える滞在が必要になった場合は、期限が切れる前にコロンボ市内にある「出入国管理局(Department of Immigration and Emigration)」の本部で延長申請を行う必要があります。
    • 必要書類: 申請書、写真、会社からの理由書(延長が必要な理由を記したもの)、申請料。
  • オーバーステイのペナルティ:期限を過ぎてしまった場合、空港で高額な罰金の支払いを命じられるほか、最悪の場合は身柄を拘束されるリスクもあります。

【注記】 出張者のビザ期限は、会社側でもリスト化して管理することをお勧めします。万が一、病気や天候不順で帰国が遅れる場合も、速やかに現地当局へ連絡し、正当な手続きを踏むよう指示してください。

参考リンク・公式情報

最後に、出張者や管理担当者が常に最新情報を取得し、不測の事態に備えるための「参考リンク・公式情報」をまとめます。

スリランカの渡航ルール(特にビザ制度)は変更が非常に多いため、ブックマークして渡航直前までチェックすることをお勧めします。


参考リンク・公式情報

正確かつ最新の情報に基づいた判断ができるよう、以下の一次情報源を活用してください。

1. ビザ・入国手続き関連(最重要)

2. 政府機関・安全情報

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