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【2026年版】カンボジア入国・ビザの最新ルール:テチョ新空港の移動手段と注意点
【2026年版】カンボジア入国・ビザの最新ルール:テチョ新空港の移動手段と注意点

カンボジア王国出張の概要

近年、ASEANの中でも高い経済成長率を維持するカンボジアは、製造業の拠点や新たな市場として日本企業からの注目が高まっています。しかし、渡航にあたっては2025年9月に刷新された主要空港の運用や、独自のビザ制度など、事前に把握しておくべき重要な変更点があります。

本セクションでは、スムーズな出張を実現するために最低限押さえておくべき基本情報を整理します。

ビジネス渡航で想定される主な都市・空港

カンボジア出張において拠点となるのは、主に以下の3都市です。特に首都プノンペンへの空路は、新空港への移転によりアクセス状況が大きく変わっています。

プノンペン(Phnom Penh)

政治・経済の中心地

利用空港:テチョ国際空港(Techo International Airport / KTI)

2025年9月、旧プノンペン国際空港からすべての旅客便が移管されました。市内から南へ約20kmに位置し、最新設備を備えた新国際空港です。

シェムリアップ(Siem Reap)

観光および地方開発の拠点

利用空港:シェムリアップ・アンコール国際空港(SAI)

世界遺産アンコールワットに近い都市ですが、インフラ開発や観光ビジネス関連の出張で利用されます。

シアヌークビル(Sihanoukville)

物流・製造業の拠点

利用空港:シアヌークビル国際空港(KOS)

カンボジア唯一の大規模深海港があり、経済特区(SEZ)への進出企業による出張がメインとなります。

出張者が事前に押さえるべきポイント(ビザ、パスポート、有効期限など)

カンボジア入国には、日本国籍であっても必ず査証(ビザ)が必要です。管理者は、出張者のパスポート有効期限を早期に確認してください。

項目確認事項
パスポートの残存期間入国時に「6ヶ月以上」の有効期限が必要です。
ビザの種類ビジネス目的の場合は、商用ビザ(Eビザ)を取得します。※観光ビザ(Tビザ)での商用活動は禁じられています。
ビザの有効期間「e-Visa(オンライン)」、「アライバルビザ(空港到着時)」、または「駐日大使館・領事館」での事前取得が可能です。
取得方法「e-Visa(オンライン)」、「アライバルビザ(空港到着時)」、または「駐日大使館・領事館」での事前取得が可能です。
入国カード現在、「Cambodia e-Arrival」によるオンライン申請に一本化されています。渡航前(7日前から申請可能)に登録を済ませておくとスムーズです。

【管理者のためのワンポイントアドバイス】 頻繁に出張が発生する場合は、1年〜3年の「数次ビザ(マルチプルビザ)」の取得も検討しましょう。ただし、数次ビザであっても「1回の滞在は30日まで」という制限がある点には注意が必要です。

日本人出張者のビザ要件

カンボジアへのビジネス渡航では、滞在日数や目的に応じた適切なビザの選択が不可欠です。2025年後半より、入国スタンプの廃止と電子入国証明(v-Pass)への移行が進んでいるため、最新の運用ルールを確認しましょう。

ビザの詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。

【2025年最新版】カンボジア渡航者必見!ビザの種類・申請方法と注意点を完全解説

短期商用(30日以内)のビザ要否と条件

日本国籍保持者がビジネス目的で渡航する場合、ビザ免除措置はありません。 渡航前または到着時に、必ず商用ビザを取得してください。

推奨されるビザ:商用ビザ(Ordinary Visa / E-class)

滞在可能日数: 入国から30日間

主な用途: 市場調査、商談、会議出席、契約署名、合意書締結など

取得方法

  1. e-Visa(事前申請): 公式サイトで取得。入国審査がスムーズになるため、最も推奨されます。
  2. アライバルビザ(Visa on Arrival): 空港到着時に申請。顔写真(4×6cm)1枚と申請料(35米ドル程度)が必要です。

注意点

観光ビザ(T-class)での商用活動は認められていません。出張の際は必ず「E-class」を選択してください。

30日超・就業目的・駐在の場合に必要なビザの種類の概要

30日を超える長期滞在や、現地法人での就業、駐在を予定している場合は、入国後にビザの延長手続き(Extension of Stay)を行うのが一般的です。

手続きの流れ

まず「商用ビザ(E-class)」で入国します。入国後、有効期限が切れる前にプノンペンの入国管理局にて延長を申請します。

延長できる主な種類

  • EB(ビジネス): 現地で就労・駐在する場合。雇用証明書等が必要です。
  • ER(退職・長期): 65歳以上でリタイアメント目的の場合。
  • EG(求職): 現地で仕事を探す場合(最大6ヶ月)。
  • マルチプルビザへの切り替え: 延長手続きの際、6ヶ月または12ヶ月の「数次ビザ(Multiple Entry)」を選択すれば、期間中の出入国が自由になります。

ビザ情報を確認すべき公式窓口

ビザの要件や申請料、運用ルールは予告なく変更されることが多いため、必ず以下の公式情報を確認してください。

在日本カンボジア王国大使館(東京)

最新の申請書類や手数料の確認に最適です。

https://recjpn.mfaic.gov.kh

カンボジア政府公式 e-Visa サイト

オンライン申請の正規窓口です。※類似の代行サイトにご注意ください。

https://www.evisa.gov.kh

Cambodia e-Arrival(公式入国管理ポータル)

2024年より義務化された電子入国申告のサイトです。入国7日前から登録可能です。

https://www.arrival.gov.kh

【管理者向け重要ポイント】 2025年7月以降、パスポートへの入国スタンプが廃止され、代わりにメール等で送付される「v-Pass(電子入国証明)」が滞在許可の証明となります。出張者が現地でトラブルにならないよう、入国後に届くメールの保存を徹底させてください。

渡航前チェックリスト(企業・出張者向け)

カンボジアへのビジネス渡航を成功させるためには、出発前の念入りな準備が欠かせません。特に近年は手続きのデジタル化が加速しており、直前での対応が難しい項目も増えています。以下のリストをもとに、漏れがないか確認してください。

パスポート残存有効期間・空白ページなどの必須条件

パスポートは、カンボジア入国時に以下の条件を満たしている必要があります。

残存有効期間:入国時点で「6ヶ月以上」

6ヶ月を切っている場合、日本出発時の航空会社チェックインカウンターで搭乗を拒否されるケースが多発しています。

査証欄の余白:見開き「2ページ以上」

アライバルビザを取得する場合、ビザのステッカーと入国証印(現在は電子化が進んでいますが、予備として必要)のためにまとまった余白が求められます。

損傷の有無

ページが剥がれかけていたり、水濡れ跡があったりすると、入国拒否の対象となるため注意が必要です。

渡航目的別に必要になり得る書類(招へい状、在職証明など)

商用ビザ(Eビザ)の申請や入国時の審査において、以下の書類の提示を求められる場合があります。

往復航空券(または出国を証明するもの)

入国審査時に提示を求められることがあります。

ホテル予約確認書

 e-Arrival登録時に滞在先の住所入力が必要です。

商用目的(Eビザ申請時)で準備すべきもの

招へい状(Invitation Letter)

 カンボジア側の取引先や現地法人が発行したもの。

在職証明書(雇用証明書)

日本の所属企業が発行した英文の証明書。

事業登録証(Business License)のコピー

 現地法人の事業登録証(長期滞在や就労許可が必要な場合に重要)。

企業側が確認しておくべき社内手続き・規程

管理者は、出張者の安全とコンプライアンスを守るため、以下の社内体制を再確認してください。

危機管理情報の共有

外務省の「たびレジ」への登録を徹底してください。また、2025年に移転したプノンペンの「テチョ国際空港」から市内への移動ルートなど、現地の最新治安情報の周知も重要です。

e-Arrival(電子入国申請)の登録確認

現在は紙の入国カードが廃止され、「Cambodia e-Arrival」への事前登録が義務化されています。渡航の7日前から申請可能です。完了後に発行されるQRコードをスマホに保存、または印刷して持参するよう指導してください。

v-Pass(電子入国証明)の管理指導

2025年後半より、パスポートへのスタンプの代わりに電子メール等で滞在許可(v-Pass)が届く運用となっています。これが滞在の正当性を証明する唯一の書類となるため、社内での保存ルールを決めておくと安心です。

カンボジア入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

カンボジア入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

2024年以降、カンボジアの入国手続きは劇的なデジタル化を遂げました。特にプノンペンのテチョ国際空港(KTI)などの主要空港では、紙の書類は一切不要となり、スマートフォンでの対応が基本となります。

入国審査(Immigration)での流れと注意点

入国審査場(Immigration)に着いたら、まずは「e-Arrival」の登録状況を確認してください。

  1. ビザ未取得の場合(アライバルビザ): 審査の前に「Visa on Arrival」カウンターへ進みます。窓口でパスポートと申請料(商用ビザは通常35米ドル)を支払い、ビザの発給を受けます。
  2. 入国審査官への提示: 審査官には「パスポート」と、事前登録した「Cambodia e-Arrival」のQRコード(スマホ画面または印刷物)を提示します。
  3. 指紋採取と顔写真撮影: カウンター設置の機器で指紋(両手)の採取と顔写真の撮影が行われます。
  4. スタンプ廃止と「v-Pass」の受信: 【重要】 2025年7月より、パスポートへの入国スタンプ押印は廃止されました。審査完了後、登録したメールアドレス宛に電子入国許可証「v-Pass」が届きます。これが滞在の正当な証明となるため、必ずその場で受信を確認してください。

荷物受け取り・税関申告(多額現金・申告品がある場合のポイント)

荷物を受け取った後は、税関(Customs)ゲートへ進みます。e-Arrival登録時に税関申告も含まれているため、基本的にはQRコードの再提示のみで通過可能です。

  • 現金持ち込みの制限: 10,000米ドル相当額(外貨含む)以上の現金を国内に持ち込む場合は、必ず申告が必要です。無申告で多額の現金が発覚した場合、没収や罰金の対象となるため、ビジネス資金を持参する際は特に注意してください。
  • 商用機材・サンプル品: 高価なデモ機や大量のサンプル品を持ち込む場合、一時輸入の申告が必要なケースがあります。事前に現地の受け入れ先と相談し、必要に応じてインボイスを準備しておきましょう。

入国時トラブルを避けるための注意事項

スムーズな入国を妨げる、日本人が陥りやすいトラブルを整理しました。

  • ビザ種別の不一致: 「商談だから観光ビザでも大丈夫だろう」という判断は危険です。現地でトラブルがあった際、観光ビザ(T)で商用活動をしていたことが発覚すると、不法就労とみなされるリスクがあります。必ず商用ビザ(E)を選択してください。
  • v-Passの未受領・紛失: メールアドレスの入力ミスなどでv-Passが届かないと、滞在ホテルでのチェックインや、万が一の警察の検問などでトラブルになる可能性があります。e-Arrival登録時は、確実に受信できるメールアドレスを使用してください。
  • オーバーステイの厳罰化: 1日につき10米ドルの罰金が科されるほか、悪質な場合は再入国禁止(ブラックリスト入り)となります。ビジネス渡航の場合、会議の延長などで滞在が伸びる可能性があるなら、早めに現地で延長手続きを行うよう管理者に報告してください。

空港から市内までの移動手段

2025年9月の開港以来、プノンペンの空の玄関口は市内中心部から南へ約20kmの「テチョ国際空港(KTI)」へと移転しました。旧空港よりも距離があるため、移動手段の選択が到着後のスケジュールに大きく影響します。

テチョ国際空港(KTI)から市内への主な移動手段

現在、ビジネス出張者が利用できる主な手段は以下の3つです。

エアポート・エクスプレスバス(Airport Express Bus)

概要: プノンペン自治バス公社が運行する公式のシャトルバスです。最も安価な移動手段で、車内も清潔で冷房が完備されています。

主な停留所: 市内北部のカッチ・カノン(Kouch Kanong)ラウンドアバウトから、フン・セン通り、イオンモール・ミエンチェイ等を経由します。

配車アプリ(Grab / PassApp)

概要: カンボジアで最も一般的な移動手段です。アプリ上で目的地を指定でき、料金が事前に確定するため、不当な請求のリスクを避けられます。

車両タイプ: 一般的な乗用車(Car)のほか、1〜2名なら「Rickshaw(トゥクトゥク)」も選択可能ですが、荷物が多いビジネス利用では「Car」または「SUV」を推奨します。

公式空港タクシー(Airport Taxi)

概要: 到着ロビーの外にある公式カウンターで申し込む定額制タクシーです。

特徴: 事前予約なしで確実に利用でき、大型のミニバンなども手配可能なため、グループでの出張や荷物が多い場合に適しています。

※なお、市内と空港を結ぶライトレール(メトロ)計画は検討段階にあり、2026年現在はまだ運行されておりません。

深夜到着時・ラッシュ時の注意点

  • 深夜(23:30以降)の到着: バスの運行が終了するため、移動手段はタクシーまたは配車アプリに限られます。深夜は配車アプリの捕まりが悪くなることがあるため、あらかじめホテルの送迎サービスを予約しておくか、公式タクシーカウンターを利用するのが最も安全で確実です。
  • 通勤ラッシュの回避: 平日の朝(7:00〜9:00)および夕方(17:00〜19:00)は、市内中心部への道路が激しく渋滞します。この時間帯に移動する場合、上記の所要時間にプラス30分以上の余裕を見ておく必要があります。

カンボジアの物価事情

「東南アジアの中でも特に物価が安い国」というイメージをお持ちの方も多いですが、外国人向けのビジネスサービスに関しては、想像ほど安くないのが現実です。

また、カンボジア特有の事情として「米ドル(USD)」と現地通貨「リエル(KHR)」の2種類が流通している点が挙げられます。

本記事では、カンボジア出張におけるホテル、食事、日用品の相場と、独特な通貨事情による経費管理の注意点を解説します。

ホテルの宿泊相場

カンボジアの宿泊施設は、外資系高級ホテルからゲストハウスまでピンキリです。

しかし、ビジネス出張においては「セキュリティ(盗難防止)」「電力の安定性(停電対策)」の観点から、一定以上のグレードを選ぶことが必須です。

※価格は米ドル(USD)表記が一般的です。(1 USD=約150円換算)

外資系高級ホテル(5つ星クラス)

相場:1泊 200 USD〜350 USD(約30,000円〜52,500円)

ローズウッド、ハイアット、ソフィテルなどの世界的ブランドホテルです。

  • 特徴: 日本と変わらない快適さ、高速Wi-Fi、完璧なセキュリティが保証されています。停電時も自家発電が即座に作動するため、業務に支障が出ません。
  • 利用層: 役員クラスや、絶対にトラブルを避けたい重要ミッション時の滞在先として推奨されます。

ビジネス・準高級ホテル(4つ星クラス)

相場:1泊 70 USD〜120 USD(約10,500円〜18,000円)

現地の高級ブティックホテルや、アジア系チェーン(Sun & Moonなど)が該当します。

  • 特徴: 近代的な内装で、プールやジム、会議室を備えているところが多いです。コストパフォーマンスが良く、一般社員から管理職まで幅広く利用されています。
  • 注意点: 繁華街(リバーサイドなど)に近いホテルは夜間の騒音が激しい場合があるため、ビジネス利用ならボンケンコン(BKK1)エリアなどが静かで人気です。

格安ビジネスホテル・ゲストハウス

相場:1泊 25 USD〜40 USD(約3,750円〜6,000円)

  • 特徴: 非常に安価ですが、ビジネス出張では推奨されません
  • リスク: セキュリティボックスがない、お湯が出にくい、Wi-Fiが不安定、停電時にエアコンが止まるなどのリスクがあります。経費削減を優先しすぎると、現地での業務効率が著しく低下する恐れがあります。
ホテルランク予算感(USD/泊)日本円目安推奨対象
5つ星(高級)$200〜3万円〜役員・VIP
4つ星(標準)$70〜$1201万円〜1.8万円一般社員・管理職
3つ星以下$25〜$40〜6,000円(非推奨)

日用品の物価相場

カンボジア経済は事実上の「ドル建て」で動いており、輸入品も多いため、生活必需品の価格はタイやベトナムよりも高い場合があります。

1. 食事・飲料費

「ローカル屋台」と「外国人向けレストラン」の価格差が極端に開いています。衛生面を考慮すると、ビジネス出張者は後者を利用することになり、結果として日本に近い食費がかかります。

  • ビジネスランチ: 10 USD〜15 USD(約1,500円〜2,250円)
    エアコンの効いたカフェやレストランで、パスタや定食を頼むとこの価格帯です。
  • 夕食(接待・会食): 30 USD〜60 USD/人(約4,500円〜9,000円)
    フレンチやイタリアン、高級クメール料理店での目安です。お酒(ワインなど)は関税の関係で近隣諸国より比較的安く楽しめます。
  • コーヒー: 2.5 USD〜4 USD(約370円〜600円)
    Brown Coffee(現地大手)やスターバックスなどの価格。日本とほぼ変わりません。
  • 水(500ml): 0.5 USD(約75円)
    スーパーで購入する場合。水道水は飲用不可です。

2. 交通費

カンボジアには地下鉄や電車がないため、車移動が基本です。

  • トゥクトゥク(三輪タクシー): 1 USD〜3 USD(約150円〜450円)
    配車アプリ「Grab」や「PassApp」を使えば、料金交渉不要で安価に移動できます。短距離移動の足として非常に便利です。
  • タクシー(配車アプリ): 5 USD〜10 USD(約750円〜1,500円)
    エアコン付きの車で移動したい場合はこちら。
  • 貸切チャーター: 50 USD〜80 USD/日(約7,500円〜12,000円)
    工業団地への視察など、1日中移動する場合は運転手付きレンタカーを手配するのが安全かつ効率的です。

滞在中の注意点(ビジネス慣行・ルール)

カンボジアでは宗教観・社会規範がビジネスにも強く影響します。日本と異なる点を理解しておくことで、無用なトラブルを防げます。カンボジアは非常に親日的で穏やかな国民性ですが、上座部仏教の教えが社会の根底にあり、ビジネスマナーや日常の振る舞いには独自のルールが存在します。これらを尊重することは、現地での信頼関係を築くための第一歩となります。

ビジネスシーンでの服装・商談マナーの基本

カンボジアのビジネス文化は、「ヒエラルキー(階層)への敬意」「調和」を非常に重視します。

服装の正解

男性は長袖のワイシャツとスラックスが標準的です。初対面や政府関係者との面談ではジャケットを着用しますが、2回目以降やカジュアルな場ではノーネクタイでも問題ありません。

女性は肩や膝が出る露出の多い服を避け、パンツスーツや膝下丈のスカートを着用するのが一般的です。

挨拶と名刺交換

伝統的な挨拶「サムペア(両手を胸の前で合わせる)」も一般的ですが、ビジネスの場では握手が普及しています。

名刺交換は必ず両手で行い、相手の役職を尊重して、最も年長または上位の人物から順に挨拶をします。

商談の進め方

カンボジアでは「人間関係ができてからビジネスが始まる」と考えられています。いきなり本題に入るのではなく、家族や健康、これまでの経歴などに関するスモールトークを大切にしてください。

宗教・法律上の禁止事項(飲酒、公共の場での振る舞い等)

カンボジアの法律と宗教上のタブーについて、出張者が特に注意すべき点は以下の通りです。

飲酒とタバコ

法律上の飲酒・喫煙は18歳以上です。公共の場での過度な泥酔は厳しく戒められます。

【重要】 都市部では一部のバーで「ドリンク・スパイク(飲み物に薬物を入れられる被害)」や粗悪なアルコール(メタノール混入)による事故が報告されています。知らない人からの飲み物は受け取らず、信頼できる店舗を利用してください。

身体に関するタブー

頭は神聖な場所とされているため、子供であっても他人の頭に触れてはいけません。

逆に足は不浄なものとされており、足の裏を人や仏像に向けたり、物を足で指し示したりするのは非常に無礼な行為です。

僧侶への接し方

女性は僧侶に触れてはいけません。公共交通機関(バス等)で隣に座ることも避けるのがマナーです。

企業として事前に共有しておきたい行動ルール

安全管理の観点から、管理者は以下の「社内行動ルール」を出張者に徹底させることを推奨します。

移動の原則

 夜間の独り歩きは避け、必ずGrab等の配車アプリかホテル手配のタクシーを利用すること。特に流しのトゥクトゥクは、荷物のひったくり(スナッチ)のリスクがあるため、ビジネスバッグを抱えての利用は控えるよう指導してください。

王室侮辱罪(不敬罪)と政治的発言

カンボジアには王室に対する王室侮辱罪(不敬罪)があります。SNS等を含め、王室や政治、宗教に対する批判的な発言や投稿は、法的トラブルを招く恐れがあるため厳禁です。

汚職への対応

かつては公的な場での「チップ」要求が見られましたが、現在は政府を挙げて撲滅に取り組んでいます。安易に金銭を渡すことは、企業のコンプライアンス違反に繋がるため、毅然とした対応が必要です。

出国時の手続きとオーバーステイ対策

滞在を終えて帰国する際、入国時と同様にデジタル化された手続きへの対応が求められます。特にビジネス渡航では、不注意によるオーバーステイが将来の入国禁止(ブラックリスト入り)に繋がるリスクがあるため、慎重な管理が必要です。

出国審査の流れと、空港到着の推奨時刻

プノンペンのテチョ国際空港(KTI)は大規模かつ最新の設備を備えていますが、市内からの距離があるため、余裕を持った行動が不可欠です。

空港到着の目安:出発の3時間前

新空港は市内中心部から車で40分〜1時間以上かかります。また、チェックインカウンターや出国審査が混雑する場合を想定し、3時間前の到着を強く推奨します。

出国審査(Immigration)での提示物

パスポート

搭乗券(ボーディングパス)

v-Pass(電子入国証明): 入国時にメール等で受信した滞在許可のデータを、必要に応じて提示できるよう準備しておいてください。

手続きの流れ

出国審査官によるパスポートの確認と顔写真の撮影が行われます。2025年以降、出国スタンプも電子化・簡素化されていますが、審査官の指示に従って手続きを完了させてください。

オーバーステイ時の罰金・再入国への影響の概略

カンボジアの入国管理法は、不法滞在に対して非常に厳格です。

罰金の金額:1日につき10米ドル

空港の出国審査時に発覚した場合、その場で日数を計算し、現金の米ドルで支払う必要があります。

再入国への影響と厳罰

30日以内の超過: 罰金の支払いで出国は可能ですが、記録が残るため、次回のビザ申請時に審査が厳しくなる可能性があります。

30日を超える大幅な超過:罰金の支払いに加え、拘束・強制送還(デポテーション)、および一定期間の再入国禁止(ブラックリスト登録)の対象となるリスクが極めて高くなります。

滞在延長・ビザ更新が必要になりそうな場合の早期相談ポイント

商談の難航やプロジェクトの延長などで、当初の30日間の滞在期限を超えそうな場合は、「期限が切れる1週間前」までに手続きを開始するのが鉄則です。

延長手続きの場所

プノンペン国際空港(旧空港)向かいの入国管理局、または政府公認のビザ代行業者を通じて申請します。

準備すべきもの

  • パスポート原本(残存期間が6ヶ月以上あること)
  • 延長費用(1ヶ月の延長で通常45〜50米ドル程度)
  • 現地法人からのレター(商用ビザEB等の長期延長の場合)

管理者のチェック

出張者が現地で勝手に判断せず、必ず日本の管理部署に報告するフローを徹底してください。特に「v-Pass」の期限はメールや専用アプリでしか確認できないため、管理側でも期限を把握しておくことがリスク回避に繋がります。

参考リンク・公式情報

最新の渡航ルールや治安情報を確認するために、必ず以下の公式サイトをブックマークしておきましょう。

カンボジア政府・公的機関

Cambodia e-Arrival (公式入国管理ポータル) 

入国・税関・検疫の申告をオンラインで行うための唯一の公式窓口です。

Cambodia e-Visa (公式ビザ申請サイト) 

観光・商用ビザのオンライン申請はこちらから。類似の代行サイト(手数料が高額なもの)にご注意ください。

在日本カンボジア王国大使館 

日本国内でのビザ申請、手数料、必要書類の最新情報が掲載されています。

日本政府による支援情報

外務省 海外安全ホームページ(カンボジア)

現地の治安情勢、感染症情報、注意喚起が随時更新されます。

在カンボジア日本国大使館

現地で事件・事故に遭った際の緊急連絡先や、邦人向けの生活・安全情報が確認できます。

JETRO(日本貿易振興機構)カンボジア拠点

ビジネス渡航者向けに、現地の経済概況や投資環境、各種規制の最新レポートが提供されています。

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