ハンタウイルス感染症(HPS/HFRS)は、感染した野ネズミの排泄物や唾液を介して人に感染する人獣共通感染症です。致死率はHPSで最大40%にのぼるとされており、現時点でワクチンも特効薬も存在しません。
国内では主に北海道・東北地方での感染報告がある一方、海外では北米・南米・欧州・中央アジアなど広範な地域で流行が確認されています。春から初夏にかけてはネズミの活動が活発化し、感染リスクが年間で最も高まる季節を迎えます。
本記事では、実務担当者がすぐに活用できるフェーズ別対策チェックリストと、出張管理システムを活用した仕組み化のアプローチを具体的に解説します。
もくじ
ハンタウイルスは、かつては医療従事者や研究者だけが注意すべき感染症と思われていました。しかし2026年5月、南大西洋上を航行中のオランダ船籍のクルーズ船においてハンタウイルス感染症が発生したし、複数名が死亡したことが世界的なニュースとなりました。日本人乗客も乗船していたと報じられており、もはや「遠い国の話」ではありません。
企業の出張管理担当者として、まず知っておくべき基礎知識を整理します。
ハンタウイルスは、感染した野生のげっ歯類(ネズミ等)が保有するウイルスです。ヒトへの感染は、ネズミの排泄物・尿・唾液が乾燥して粉じんとなったものを吸い込むこと、あるいはそれらで汚染された食品や飲料水を摂取することで起こります。
基本的にヒトからヒトへ感染するものではありませんが、例外的にハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスにおいてヒト-ヒト感染事例が報告されています。
ただし、国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、2026年5月6日に、「日本国内で本事例の原因となったハンタウイルスに感染する可能性は極めて低い」―との見解を示しています。
国外航行中のクルーズ船におけるハンタウイルス感染症事例について:国立健康危機管理研究機構(JIHS)
発症する病型は、感染したウイルスの種類によって大きく2つに分類されます。
潜伏期間は1週間から5週間程度(通常約2週間)で、発熱・咳・筋肉痛などから始まり、嘔吐や下痢を伴うこともあります。急速に症状が進行して呼吸不全を引き起こし、致命率は約40〜50%に達します。初期症状が風邪に似ているため、出張中に発症しても本人が軽視してしまうケースがあり、早期の医療機関受診と会社への報告体制の整備が不可欠です。
主に中国・韓国・ロシアで報告されており、原因はハンタン(Hantaan)ウイルスやソウル(Seoul)ウイルス等です。腎臓の障害や出血症状が中心で、致命率はウイルスの型により1〜15%程度とされています。アジア・欧州への出張者が多い企業では、HPSと並んでHFRSへの理解も欠かせません。
ハンタウイルスのリスクは、HPS型かHFRS型かによって、注意すべき地域が大きく異なります。渡航先の地域特性に応じたリスク判断が求められます。
1993年に米国南西部で初めて流行が確認されたこの病型は、これまでに米国・カナダ・南米(アルゼンチン・チリ・パラグアイ・ブラジル・ウルグアイ・ボリビア・パナマ)で患者が発生しています。特にアルゼンチン・チリ南部のパタゴニア地方は高リスクエリアとして知られており、2026年5月のクルーズ船集団感染もアルゼンチンを出発地とする航路で発生しました。南米・北米への出張・視察・フィールドワークが多い業種では、特に注意が必要です。
旧世界ハンタウイルスはヨーロッパやアジアに風土病として存在し、主に出血性疾患や腎機能障害である腎症候性出血熱(HFRS)を引き起こします。中国・韓国・ロシア・北欧(スカンジナビア諸国)が主要なリスク地域です。アジアへのビジネス渡航が多い日本企業にとって、身近なリスクといえます。
ハンタウイルスを媒介するシカネズミやコトンラットは日本国内には生息していないため、国内感染リスクは非常に低いとされています。ただし、南米や北米の流行地域からの帰国者が発症する可能性があるため、感染症法に基づく医師の届出義務が定められています。
感染症のリスク管理において、「いつ危険が高まるか」を知ることは、予防対策のタイミングを最適化する上で重要です。ハンタウイルスには明確な季節性があります。
ハンタウイルスの感染リスクが高まる背景には、宿主であるげっ歯類の活動サイクルがあります。ネズミは春の繁殖期に活動が活発化し、個体数が増加します。それに伴い、ウイルスを保有するネズミが生息するエリアでの排泄物汚染が拡大し、屋外活動や農村地帯での作業を通じたヒトへの感染リスクが上昇します。
加えて、春から初夏は企業にとって新入社員の現地研修・農業関連視察・建設現場調査・アウトドアを伴う海外出張が増加する季節でもあります。感染リスクの上昇と出張者数の増加が重なるこの時期こそ、企業の出張管理体制を事前に整備しておくべきタイミングです。
2026年5月、南極からアフリカに向かうクルーズ船「MV Hondius号」で乗客・乗員の間にハンタウイルスの集団感染が発生したことが世界を駆け巡りました。日本人乗客も乗船していたと報じられています。この事例は、「南米発の船旅」という一見リスクの見えにくい出張形態でも、感染が起こりうることを示しています。従来の渡航前リスク審査で「感染症チェック」の対象としていなかった形態の出張にも、改めて目を向ける必要があります。
一方で、HFRSが流行する中国・韓国・ロシア・北欧への出張は、季節を問わず発生します。春〜初夏の強化対策に加え、通年の渡航リスク管理体制を仕組みとして整備することが、真の意味での安全配慮義務の履行につながります。
感染症対策は「知っている」だけでは不十分です。渡航前・渡航中・帰国後のそれぞれのフェーズで、「誰が・何を・いつ行うか」を明確にし、組織として実行できる体制を整えることが、安全配慮義務の実質的な履行につながります。
本章では、企業の出張管理担当者がすぐに活用できるフェーズ別の実務チェックリストを提示します。ハンタウイルスのリスクがある地域への渡航を例として整理していますが、他の感染症リスク管理にも応用可能な汎用的な枠組みです。
渡航前の感染症対策において、最も多く見られる失敗が「情報収集は担当者任せ、通達はメール一本」という属人的な運用です。「送った」という記録が残らず、出張者が読んだかどうかも確認できない。有事の際に安全配慮義務の履行を「証明できない」状態が、最大のリスクです。
以下のチェックリストを、渡航承認フローに組み込むことを推奨します。
STEP 1|リスクエリア判定(申請受領から24時間以内)
STEP 2|リスク情報の通達(渡航7日前まで)
STEP 3|渡航承認と体制の確認(渡航3日前まで)
STEP 4|出張者への個別ブリーフィング(渡航前日まで)
ハンタウイルスの予防において、出張者本人の行動変容は最後の防衛線です。ワクチンも特効薬も存在しない以上、「感染源に近づかない」「感染源を吸い込まない」という2点が予防の全てです。以下の行動指針を、渡航前に出張者へ確実に共有してください。
野外活動時の注意事項
農村部や森林地帯での活動は控えめにし、野外での宿泊や衛生状態の悪い宿泊施設は避けましょう。ネズミの生息が疑われる場所での活動(倉庫の清掃、農業など)はやむを得ず行う場合はマスクや手袋を着用するなど十分な予防策を講じましょう。
宿泊施設での注意事項
食事・飲料水に関する注意事項
体調管理と早期報告のルール
ハンタウイルス対策において、多くの企業が見落としがちなのが「帰国後」の管理です。ハンタウイルスの最大の特性の一つが、その長い潜伏期間にあります。厚生労働省によると潜伏期間は1週間から5週間程度(通常約2週間)とのことです。
つまり、「帰国時に無症状だった」という事実は、感染していないことを意味しません。帰国後も最長6週間は潜在的なリスク期間として、継続した健康観察が必要です。この点を会社として明文化し、帰国者へ周知することが安全配慮義務の観点から不可欠です。
帰国直後(帰国当日〜3日以内)
健康観察期間中(帰国後〜6週間)
| 症状 | 注意度 |
| 38℃以上の発熱・悪寒 | ⚠️ 要受診 |
| 強い頭痛・筋肉痛・関節痛 | ⚠️ 要受診 |
| 息苦しさ・咳・呼吸困難 | 🚨 緊急受診 |
| 尿量の急激な減少・むくみ | 🚨 緊急受診 |
| 上記症状が2つ以上重なる | 🚨 即日受診+会社報告 |
帰国者が症状を自覚した場合の対応フローとしては下記のとおりです。
【STEP 1】会社の緊急連絡窓口へ即時報告(自己判断で放置しない)
【STEP 2】管理部門が医療機関への受診をアレンジ・または指示
※受診時に「リスクエリアへの渡航歴」「接触環境」を医師へ申告
【STEP 3】管理部門が人事・総務・経営層へ情報共有(感染疑い段階から)
【STEP 4】感染確定の場合、労災申請手続きの開始・保険会社への連絡
【STEP 5】同行出張者・接触者への安否確認と注意喚起の実施
【STEP 6】再発防止策の検討・渡航ルールの見直し

前章のチェックリストをご覧になって、「これを毎回、全出張者に対して漏れなく実施できるか」と不安を感じた担当者の方は少なくないはずです。その不安は正直な反応であり、正しい問題意識です。
感染症リスク管理に限らず、多くの企業の出張管理が抱える根本的な課題は「仕組みの欠如」ではなく、「仕組みが人に依存している」という構造的な問題です。この章では、属人化がいかに企業リスクを高めるかを明らかにした上で、出張管理システム(BTM)を活用した実践的な仕組み化のアプローチを解説します。
多くの企業では今も、海外出張の感染症対策をExcelの管理台帳・メールでの通達・担当者の口頭確認という組み合わせで運用しています。平時にはこれでも機能しているように見えます。しかし2026年5月のクルーズ船ハンタウイルス感染事例のような「想定外のリスク」が顕在化した瞬間に、この運用の脆弱性が一気に露呈します。
属人化が進行する組織では、業務のブラックボックス化が常態化し、それが不正や誤謬の温床につながりかねません。しかし、多くの企業においてその問題は認識されながらも、構造的に解消されにくいのが実情です。出張管理の文脈でこれを言い換えると、「誰が・いつ・どの出張者に・何を伝えたか」が担当者の頭の中にしか存在しない状態が常態化しているということです。
紙やメールを中心とした運用では記録が残りにくく、確認漏れや不正リスクを抱えやすい点が課題です。感染症リスク管理の観点から、この問題をより具体的に分解すると以下のとおりです。
① 情報鮮度の劣化 ハンタウイルスのようなリスクは、感染状況・流行地域・政府の注意喚起が随時更新されます。Excelの対象国リストを毎回手動で更新することは現実的ではなく、古い情報のまま出張者へ通達してしまうリスクが常在します。
② 確認漏れの構造的発生 担当者が複数の出張申請を並行処理する中で、ハンタウイルスリスクの対象国かどうかの確認を失念するケースは十分に起こり得ます。「チェックすべきだったが、していなかった」という過失が、安全配慮義務違反の根拠となります。
③ 通達の到達・確認が証明できない メール送付は「送った記録」にはなりますが、出張者が「読んだ・理解した・同意した」という証拠にはなりません。訴訟や行政調査の場面で「通達した」ことを立証するには、相手の確認・署名が記録として残っている必要があります。
④ 担当者交代によるノウハウ断絶 急な異動や担当者の交代があっても安心して業務対応できる環境が求められています。しかし属人化した運用では、「どの国がリスク対象か」「誰に何を通達するか」というナレッジが退職・異動とともに失われ、新任担当者が一から学び直す中でリスク管理の空白期間が生まれます。
⑤ リアルタイムの所在把握が不可能 Excelの出張管理台帳は、申請時点の情報を記録するものです。現地での行程変更・延泊・緊急事態の発生に対して、「今この瞬間、社員がどこにいるか」をリアルタイムで把握することはできません。感染疑いが生じた際に担当者が出張者の所在を確認するのに数時間かかるようでは、安全配慮の機能を果たしているとは言えません。
企業の出張規定は、コスト管理と内部統制の要ですが、従業員が規定を完全に理解し、常に順守しながら手配を行うことは容易ではありません。システムで一元管理できていないと、ガバナンスが効きにくくなります。
感染症対策においても同様です。担当者がどれだけ熱心であっても、人間の注意力には限界があります。「担当者がたまたま気づいたから対応できた」という偶発的な安全管理は、企業ガバナンスとは呼べません。仕組みが機能しているから、漏れなく・確実に・記録とともに実行できる。この状態を目指すことが、真の意味での内部統制です。
感染症リスク管理が形骸化する最大の原因は、それが「通常の出張承認とは別の作業」として位置づけられることにあります。担当者が出張申請を受け取った後に、別途感染症チェックを行い、別途通達文書を作成し、別途確認を取る。このような「後付け作業」は、業務の繁忙期に最初に省かれます。
解決策は「感染症リスク審査を、出張承認フローそのものに統合する」設計です。出張申請の段階で自動的にリスク判定が走り、承認フローに必要なステップが自動付与され、通達と確認が自動実行される。担当者が「感染症チェックをしよう」と意識しなくても、仕組みが動く状態を作ることが目標です。
承認ルートをシステム上で設定することで、申請の漏れや属人化を防ぎ、申請のステータス管理や承認通知の自動化が実現でき、内部統制の強化にもつながります。感染症リスクの高い渡航に対して二重承認を義務付けることは、単なるチェック機能ではなく、「組織として意思決定した記録」を残す意味を持ちます。これは、後に安全配慮義務の履行を問われた際の、最も強力な証跡となります。
予約制限や上限設定、例外承認フローをシステムで実装し、監査できるログを残すと形骸化しにくくなります。感染症リスク管理においても同様です。「リスクエリアへの渡航には事前の安全審査を必須とする」という規程をBTM上に実装することで、審査をスキップした渡航が物理的に承認できない状態を作ることができます。規程と運用が一致した状態こそが、形骸化しない内部統制の姿です。
安全配慮義務の履行は、コスト管理の観点からも企業に恩恵をもたらします。法人一括精算に対応しているシステムを選べば、社員の立替払いが不要になり、仮払いや領収書精算といった煩雑な経理業務も削減できます。感染症発症時の緊急帰国費用・現地医療費・代替要員のコストをBTMのデータと連動させて可視化することで、「予防投資としてのBTM導入コスト」が「事後対応コスト」と比較して合理的であることを、経営層への稟議材料として提示できます。
人ではなく、システムに情報と経験を集約することで属人化を防止し、急な異動や担当者の交代があっても安心して業務対応できる環境が整備されます。
ハンタウイルスへの対応を担当者の個人的な知識に頼っている間は、その担当者が異動・退職した瞬間にリスク管理の体制は崩壊します。BTMに感染症リスク審査のロジックと通達フローを実装することで、「担当者が誰であっても、同じ水準の安全配慮が実行される」という状態が、真の意味での内部統制の達成です。
安全配慮義務の履行とは、優秀な担当者を配置することではありません。優秀な担当者がいなくても機能し続ける仕組みを構築することです。BTMはその仕組みの中核を担うインフラです。
ハンタウイルスに関して、企業の出張管理担当者や人事・総務部門からよく寄せられる質問をまとめました。感染症対策の社内整備や、出張者への情報提供にそのままご活用いただける内容です。
A. 2026年5月現在、日本国内で承認・使用できるハンタウイルスワクチンはありません。企業の感染症対策は「ワクチンに頼らない予防体制の整備」が前提となります。
厚生労働省の公式情報においても、ハンタウイルスについて国内で承認されたワクチンはないと明記されています。
韓国では1990年に承認された「Hantavax」と呼ばれる不活化ワクチン、中国では2005年承認の二価不活化ワクチンが使用されていますが、有効性については議論が続いています。米国ではDNAワクチンが第II相試験段階にとどまっており、未承認です。
なお、2026年5月のクルーズ船集団感染事例を受け、米バイオ医薬品メーカーのモデルナが、米陸軍感染症医学研究所および高麗大学医学部と共同で、ハンタウイルス向けワクチンの初期段階の研究を進めていることを明らかにしました。ただし研究はクルーズ船での感染発生以前から始まっていたとされており、現時点では実用化には至っていません。
ワクチンが存在しないということは、「感染させない環境管理」と「感染しない行動習慣」の徹底が、ハンタウイルス対策の唯一の手段であることを意味します。企業としては以下の3点が予防対策の柱となります。
ワクチンがないからこそ、「仕組みによる予防管理」が企業の安全配慮義務の核心となります。
A. 現時点では国内出張でのハンタウイルス感染リスクは極めて低いとされています。ただし、帰国者の「輸入感染症」リスクは国内出張にも間接的に影響する可能性があるため、完全に無視することはできません。
国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、日本国内で今回の事例の原因となったハンタウイルスに感染する可能性は極めて低いとの見解を示しています。その根拠として、ハンタウイルスの自然宿主は特定のげっ歯類ごとに決まっており、北米ではシカネズミ、南米ではピグミーライスラットなどがウイルス保有動物として知られているが、これらのげっ歯類は日本国内には生息していないことを挙げています。
また、1984年以降、国内で感染した事例は報告されておらず、ハンタウイルスを媒介するネズミの種類が日本国内には生息していないことが、そのリスクの低さを裏付けています。
一方で、企業の出張管理担当者が把握しておくべき重要な点があります。国内に感染リスクが低くても、海外リスクエリアから帰国した社員が国内で発症する「輸入感染症」のケースは起こり得ます。
潜伏期間が比較的長いため「いつ・どこで感染したのか」が曖昧になりがちです。特に、ネズミのいる可能性のある場所での活動や、不衛生な環境での滞在があった場合、帰国後の国内出張中に発症するケースも理論上は否定できません。
つまり、「国内出張だから安全」ではなく、「リスクエリアからの帰国後、健康観察期間(最長6週間)が終了していない社員を国内出張に出す場合は注意が必要」という視点を持つことが、出張管理ガバナンスの観点から重要です。
| シナリオ | リスク評価 | 推奨対応 |
| 国内のみを出張する社員 | 極めて低い | 通常の出張管理で対応可 |
| 海外リスクエリアから帰国後、健康観察期間中に国内出張がある社員 | 要確認 | 健康状態の確認を経た上で出張可否を判断 |
| 海外リスクエリアから帰国直後(1〜2週間以内)で症状がある社員 | 要注意 | 国内出張前に医療機関受診を推奨 |
A. 「①出張者本人からの一報」→「②会社の緊急窓口」→「③現地の在外公館・医療機関・保険会社」の3ラインを並行して機能させることが初動の鉄則です。有事になってから連絡先を調べるのでは遅く、渡航前の整備が決定的な差を生みます。
自社緊急窓口
自社緊急窓口 → 現地公的機関
現地の日本大使館または総領事館(外務省「世界の医療事情」で現地の医療機関・連絡先を事前確認):https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html
外務省海外安全情報(感染症危険情報)の確認:https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省検疫所(FORTH)への照会(帰国後の検疫対応):https://www.forth.go.jp/
自社緊急窓口 → 保険・医療アシスト
ハンタウイルスは初期症状が風邪・インフルエンザに酷似しているため、渡航歴を申告しなければ感染症として疑われないリスクがあります。現地の医療機関を受診する際には、以下の情報を必ず医師に伝えるよう、出張者へ事前に徹底してください。
厚生労働省も「体調に異状がある方に対して、齧歯類(ネズミ等)との接触の有無等を確認し、必要に応じて医療機関の受診を勧奨する」よう呼びかけています。
各国の情報を知りたい方はこちらをご覧ください。
本記事では、ハンタウイルスの基礎知識からフェーズ別の実務対策、そして出張管理システム(BTM)を活用したガバナンス体制の構築方法まで、一気通貫で解説してきました。
感染症リスクに関する情報をメールで一斉送信しただけでは、安全配慮義務を「履行した」とは言えません。出張申請と連動してリスクアセスメントが自動で走り、通達と確認が記録され、所在がリアルタイムで把握され、緊急時に即座に対応できる仕組みが機能して初めて、組織としての安全管理が成立します。
急な異動や担当者の交代があっても安心して業務対応を行える環境を整備するためには、人ではなくシステムに情報と経験を集約することで属人化を防止することが不可欠です。
この記事が御社の出張管理体制の見直しの機会になれば幸いです。
出張手配・管理にお困りの企業様向け:出張支援クラウド BORDERのサービス概要資料を無料配布中です。
■出張手配のムダを省く!BORDERのすべてがわかるサービス紹介資料

出張支援クラウド BORDERを活用して、出張業務の効率化とコスト削減を実現しませんか?
※フォーム入力は1分で完了します