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海外航空券の基本:航空券の種類や購入方法、取消、変更について解説
海外出張では、国際航空券の購入が不可欠ですが、飛行機での長距離移動は心身ともに負担がかかります。出張先で大事な仕事が控えている場合、飛行機の移動はできる限り疲労を残したくないのが本音でしょう。そして疲労を抑える上では、ビジネスクラスなどのゆったりした座席を活用することが有効といえます。一方で会社には出張旅費規程があり、各出張者が利用してよい航空券の座席クラスは決まっています。
そこで検討したいのが座席クラスのアップグレードです。アップグレードによってプレミアムエコノミーやビジネスクラスを利用すれば快適な出張となることでしょう。
この記事では、海外航空券の座席クラスと座席のアップグレード方法について解説します。
海外航空券の座席クラスは、エコノミークラス、プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスの4つ分かれています。それぞれのクラスは機内の座席シートや機内サービスはもちろん、優先搭乗や預け入れ荷物の数等についても違いがあります。以下では、それぞれの座席クラスの特徴を説明します。
最も一般的な座席タイプがエコノミークラスです。多くの出張者はこの座席で出張にいくのではないでしょうか。座席は後方に配置されており、座席の広さは最も狭いタイプになります。
プレミアムエコノミークラスは、エコノミーとついてはいますが、エコノミーとはサービスも座席のサイズも異なります。
航空会社よってはプレミアムエコノミークラス専用のチェックインカウンターを設けています。また、ビジネスクラスのカウンターでチェックインできる航空会社もあり、チェックインを優先的に行ってもらえることが多いです。
航空会社によっては、荷物に優先タグをつけ到着後に荷物を素早く受け取ることもできます。
エコノミークラスと比較して前の座席とのシートの間隔は、10センチから20センチほど広がり、足元に余裕ができます。また、航空会社によってはシート幅が数センチ広くなることもあります。レッグレストやフットレストもつき、機内での疲労度はかなり違います。
機内サービスもエコノミークラスからグレードアップするのが一般的です。離陸前のウェルカムドリンクが出ることもあり、快適度には違いがあります。
エコノミークラスと比較すると料金は大きく変わりますが、価格差に応じたサービスや座席の違いがあります。
どの航空会社でもチェックインカウンターが分かれており、スムーズな搭乗が可能です。また、航空会社や空港によっては保安検査に優先レーンがある場合もあります。
さらに、多くの場合、ビジネスクラスラウンジでゆっくり過ごせ、アルコール類を含むビュッフェ形式の食事やシャワー、マッサージなどのサービスを受けることが可能です。
出発地での荷物の預け入れ・到着地での荷物の受け取りは、ともに優先的に案内されるため、ストレスなく荷物の預け入れ・受け取りが可能です。また、預け入れ可能な荷物の個数や重量が増える傾向にあります。
座席は、前後の座席との距離が広く、プレミアムエコノミークラスよりも更にゆったりとしています。また、多くの路線ではフルフラットに倒すことができ、快適に眠れることでしょう。また座席間も離れているため、周囲の搭乗者を気にせず席を立つことができます。
ビジネスクラスでは食事も特別なメニューが提供されます。航空会社によってはコース料理が提供されることもあります。アルコール類も充実しており、優雅な空の旅を満喫することができるでしょう。
ビジネスクラスでも豪華ですが、ファーストクラスは更にその上をいきます。その分価格も高くなりますが、まさに極上なサービスを受けることができます。
送迎車が用意されることが多く、さらには空港に到着するとファーストクラス専用のチェックインカウンターへ直接案内されることもあります。空港到着後は、ファーストクラス専用ラウンジで高級レストランと同程度の食事を楽しんだり、マッサージ・スパでリラックスすることもできます。
出発・到着の場合でもご自身で荷物を運ぶようなことはなく、預け入れから受け取りまで空港のスタッフが対応してくれます。
ファーストクラスは個室であることが一般的です。遮蔽されており、乗客同士が見えないように配慮されているため、自分だけの空間でリラックスして過ごすことができます。大型モニターやベッドなどアメニティもいうことありません。
ウェルカムドリンクとしてシャンパンが提供されるほか、ワインの品揃えも充実しており、贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。また、食事も有名シェフが監修した料理がふるまわれるなど、まさ機内に高級レストランがついた感覚です。
前述の通り、航空券は、基本的にファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4種類に分かれています。航空券のアップグレードとは、エコノミークラスからプレミアムエコノミーまたはビジネスクラスに座席のグレードをあげることを指します。
国際航空券の座席をアップグレードする方法としては、「有償」と「無償」の2通りがあります。有償によるアップグレードには、自身が所有するマイレージを活用したアップグレードと追加費用を支払うことによるアップグレードの2通りがあります。一方、無償によるアップグレードは、エコノミークラスの座席がオーバーブッキングした場合など、航空会社都合による座席クラスのアップグレードがあります。
以下では、それぞれの場合に分けて解説します。
有償による国際航空券の座席アップグレードは、マイレージを利用する方法と追加料金を支払う方法の2通りがあります。
最も一般的な座席アップグレードの方法は、マイレージを活用したアップグレードです。多くの航空会社では、マイレージを活用した座席クラスのアップグレードに関するリクエストを受け付けています。アップグレードにあたっては、航空会社の公式ウェブサイトで申し込む方法と航空会社のカスタマーセンターに電話して申し込む方法があります。
なお、アップグレードを依頼する際の注意点としては下記が挙げられます。
アップグレードに必要となるマイレージ数や申請対象となる座席クラスについてはそれぞれの航空会社のウェブサイトで確認することができます。
マイレージ以外で座席をアップグレードする方法としては、入札アップグレードがあります。航空会社のウェブサイトでマイページにログインし、入札アップグレードから申し込むことが可能です(アップグレードができない場合はボタンが表示されません)。その後、希望する座席クラスと入札額を入力し、申し込みを行います。なお、入札アップグレードの申し込み期限は、一般的に各便出発時刻の48時間前までとなります。
読者の皆様の中で、航空会社からプレミアムエコノミーやビジネスクラスへの移動を提案されたことのある方はいらっしゃるかもしれません。ごくまれにですが、無償アップグレードが発生する場合があります。以下では、どういう場合に無償アップグレードが発生するか、また、どういう方が優先的にアップグレードの対象者になるかを解説します。
航空会社がエコノミークラスからビジネスクラスへの無償アップグレードをする理由は主に「エコノミークラスのオーバーブッキング」によるものです。
航空会社は、予約キャンセルを見込んで座席数を販売しています。そして、見込みが外れた場合にオーバーブッキングが発生します。エコノミークラスの座席においてオーバーブッキングが発生した場合に、飛行機に乗れないお客様がいると困るので、一部のお客様に対しプレミアムエコノミーやビジネスクラスにアップグレードし対応します。
上記のようなオーバーブッキングによって一部の予約者を無償アップグレードする場合、どういった方が対象になるのでしょうか。一般的には下記の方々が優先的に選定されます。
出張頻度の多い方にとっては、大体旅行ではないため上記に当てはまる傾向があるでしょう。そのため、長く出張をしていると無償での座席アップグレードを経験することがあると言われています。
いかがでしたか。海外出張は長距離移動を伴うため、座席クラスの選定は重要になります。日常でマイレージを上手く活用し、快適な出張ライフをお過ごしください。