今回は、オーストリア出張における出入国とビザや現地情報について紹介します。なお、規定や手続きは変更となる場合がありますので、最新情報は下記のリンク等にて確認しましょう。(※2025年12月現在の状況です。)
もくじ
特徴:政治・経済の中心地であり、多くの日系企業が集積する首都。多国籍企業のハブとしても機能しています。
主要空港:クアラルンプール国際空港 (Kuala Lumpur International Airport: KLIA) – ターミナル1(国際線メイン)とターミナル2(主にLCC)があります。
特徴:シンガポールとの国境に近く、製造業やロジスティクス関連の拠点が多い都市。
主要空港:スナイ国際空港 (Senai International Airport: JHB)
特徴:北部の経済中心地で、特にエレクトロニクス産業(シリコンアイランド)が盛ん。
主要空港:ペナン国際空港 (Penang International Airport: PEN)
マレーシア入国時、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要です。有効期限が迫っている場合は、早急に更新手続きを行ってください。
観光・短期商用目的の場合(3ヶ月以内の滞在)
日本国籍の場合、ビザ(査証)は免除されています。この短期商用目的には、商談、契約締結、会議への出席などが含まれます。
駐在や現地での就労、3ヶ月を超える長期滞在の場合
事前に就労ビザ(Employment Passなど)や滞在許可証の取得が必要です。この手続きは複雑かつ時間を要するため、企業の人事・総務部門と密接に連携し、余裕をもって準備を進める必要があります。短期滞在(ビザなし)で入国し、現地で就労活動を行うことは不法就労にあたるため、厳禁です。
MDAC (Malaysia Digital Arrival Card) の提出が義務付けられています。
これは、入国予定日の3日前からオンラインで登録可能です。
登録後、確認のメールが届くため、プリントアウトまたはスマートフォンで表示できる状態にしておきましょう。
入国審査時、マレーシアからの出国航空券(帰国便または第三国への航空券)の提示を求められることがあります。予約・Eチケット控えはすぐに提示できるよう準備しておきましょう。
日本国籍を持つ方がマレーシアへ短期商用目的で渡航する場合、以下の条件下でビザが免除されます。
対象となる滞在日数:最長90日以内
対象となる活動内容:観光、会議への出席、商談、契約の最終確認、市場調査など、報酬を伴わない短期の商業活動。
重要な注意点:現地での給与を受け取る行為や、マレーシア国内の企業と雇用関係を結ぶような「就労」と見なされる活動は、90日以内であってもビザ免除の対象外となり、別途就労ビザが必要です。
入国時に必要なもの:パスポート(残存有効期間6ヶ月以上)、復路または第三国への航空券。
短期商用の範囲を超え、マレーシアで給与を受け取る、または3ヶ月以上の長期にわたって業務に従事する場合、活動内容に応じた正式なビザ・就労許可が必要です。主なビザの種類は以下の通りです。
エンプロイメント・パス (Employment Pass: EP):マレーシアの企業に雇用され、特定分野の管理職、専門職、技術職として勤務する駐在員や長期就労者。期間や給与水準によってカテゴリが分かれます。マレーシアの人材紹介機関(TalentCorp)や関連機関を通じて申請し、承認を得る必要があります。
リトミ・パス (Professional Visit Pass: PVP):専門的なサービスや技術提供のために短期間(6ヶ月以内が目安)マレーシアに入国する専門家。日本本社からの指示でマレーシアの現地法人を訪問し、技術指導やシステムの導入を行う場合などが該当します。現地で給与を受け取らないことが前提となる場合が多いです。
レジデンス・パス (Residence Pass-Talent: RP-T):特定の産業分野において高い専門性と実績を持つ外国人材(長期滞在・就労可能)。優秀な人材の誘致を目的としたビザで、長期的な滞在・転職の自由度が比較的高いです。
これらの就労ビザの申請は、基本的に受け入れ側のマレーシア法人(雇用主)が主体となって行います。申請には数ヶ月を要する場合もあるため、駐在や長期出張が決定した際は、企業の法務・人事部門と連携し、遅滞なく準備を開始してください。
マレーシア入国管理局(Immigration Department of Malaysia)
在日マレーシア大使館(Embassy of Malaysia in Japan)
APECビジネストラベルカードの取得方法を解説(2024年4月の導入新制度対応済)
出張期間(90日以内か)と活動内容が短期商用(ビザ免除)の範囲内かを確認。(出張決定時)
90日超または現地で就労する場合、EP(Employment Pass)などの申請を現地法人と連携して開始。(入国予定の3ヶ月前)
帰国日が、ビザなし滞在許可期間(90日)を超えていないかを確認し、オーバーステイを防止。(予約完了時)
緊急時の医療費やフライトキャンセルに対応できるよう、海外出張保険への加入を確認。(出発の1週間前)
現地通貨の取り扱い、領収書の提出方法、精算ルールの周知徹底。(出発前研修時)
緊急連絡先(現地法人、保険会社、大使館)を出張者に共有。(出発前日まで)

クアラルンプール国際空港(KLIA/KLIA2)を例に、飛行機を降りてから空港を出るまでの手順を解説します。
KLIAエクスプレス (鉄道):最速かつ定時運行。ビジネス利用に最適。RM55 (片道)約28~33分
配車サービス (Grab):利便性が高く、ドアツードアで移動可能。RM70~80 約45分~1時間 (渋滞に注意)
空港タクシー (クーポン制):チケットカウンターで事前購入する定額制タクシー。RM70~90 約45分~1時間 (渋滞に注意)
配車サービス (Grab):最も迅速かつ便利な選択肢。RM60~75約25~30分 (渋滞なし)
空港タクシー:事前に行き先を告げて料金交渉またはチケット制で利用。RM60~75 約25~30分 (渋滞なし)
空港バス (Causeway Link):JBセントラル駅行き。経済的だが運行頻度が低い。RM8 約50分
配車サービス (Grab):最も安価かつ便利。料金が変動する。RM25~40約30~45分 (渋滞に注意)
空港タクシー (クーポン制):定額制で安心。チケットカウンターで購入。RM40~50約30~45分 (渋滞に注意)路線バス (Rapid Penang)非常に安価だが時間がかかり、運行間隔も長い。RM2~4約1時間
マレーシアは多民族国家であり(マレー系、中華系、インド系など)、それぞれの文化が商習慣に影響を与えています。
人間関係と信頼の重視(ケイスラハン)
特にマレー系の人々とのビジネスでは、契約や効率よりも、個人的な信頼関係を重視する傾向があります。最初の面談では、すぐに本題に入るのではなく、雑談や親交を深める時間を設けることが重要です。
時間に対する感覚
公共交通機関や公式の会議が予定時刻通りに始まらないことは珍しくありません。これを「マレーシアン・タイム」と呼ぶこともありますが、日本の基準よりも時間にルーズな傾向があります。ただし、日本企業や外資系企業との会議では定時厳守が求められることがほとんどです。
名刺交換
丁寧な名刺交換が基本です。中華系のビジネスパーソンとの交換では、両手で受け渡し、受け取った名刺をすぐにしまわずに、しばらく目を通すのが礼儀とされています。
服装
公式なビジネスシーンでは、男性はスーツにネクタイ、女性はそれに準じたフォーマルな服装が基本です。ただし、近年は役職や企業の慣習によっては、男性がバティック柄のシャツを着用することも正式な服装として認められています。
イスラム教が国教であるため、宗教的な配慮は必須です。
食事とアルコール
マレー系の同僚や取引先を接待する際や、オフィスでの食事の際は、ハラル(Halal)認証のある食事を選ぶのが基本です。豚肉やアルコールは避けてください。アルコールの提供や飲酒は、特にマレー系のビジネスパーソンに対しては慎重に行う必要があります。
手の使い方
人に物を渡す、指し示す、握手をする際は、右手を使うのがマナーです。イスラム教の慣習で、左手は不浄なものと見なされます。
ラマダン(断食月)
ラマダン期間中(毎年時期は変動)は、敬虔なイスラム教徒は日の出から日没まで断食します。この期間は、マレー系の同僚の前で飲食を控えるのがマナーです。会議も普段より短時間で済ませる配慮が必要となる場合があります。
屋内・公共の場での禁煙
マレーシアでは、公共の場やレストラン(屋外のテラス席を含む)での喫煙が厳しく禁止されています。違反者には高額な罰金が科せられるため、喫煙は指定された喫煙エリアでのみ行ってください。
電子タバコ(Vape)
一部のVape製品は規制の対象となる場合があるため、持ち込みや使用については事前に最新情報を確認することが望ましいです。
スリ・ひったくりへの警戒
都市部(特にクアラルンプール)では、観光客や外国人を狙ったスリやバイクによるひったくりが多発しています。
歩行中は、バッグを車道側に持たない、スマートフォンを歩きながら操作しないなど、細心の注意を払ってください。
タクシーの利用
流しのタクシーより、Grabなどの配車サービスを利用する方が、料金が確定していて、移動履歴が残るため、安全性が高いと推奨されます。
空港到着から搭乗までの基本的な流れは日本と同じですが、特に注意すべき点があります。
(1) 空港への到着とチェックイン
時間に余裕を持つ: クアラルンプール国際空港(KLIA/KLIA2)は広大で、出国審査や手荷物検査場が混雑することがあります。国際線の場合、フライトの3時間前には空港に到着することを推奨します。
搭乗手続き: ご利用の航空会社のカウンターでチェックインを行います。Eチケットの控えをすぐに提示できるよう準備してください。
(2) 出国審査(イミグレーション)
パスポートと搭乗券: パスポートと搭乗券を提示します。
出国の確認: 入国時に押されたスタンプや記録に基づき、滞在期間が確認されます。問題がなければパスポートに出国スタンプが押されます。
(3) 税関手続き
規制品の持ち出しがないか確認されます。通常、申告の必要がなければ申告なし(Nothing to Declare)の通路を進みます。
オーバーステイは、本人だけでなく企業の信用にも関わる重大な問題です。短期商用(ビザなし)で入国した場合、最長90日の滞在許可日数を厳守する必要があります。
(1) 滞在許可日数の厳密な確認
入国スタンプの確認: 入国審査時にパスポートに押された入国スタンプには、「UNTIL (日付) / (日付)まで有効」または「90 DAYS」といった滞在許可日数が手書きまたは印字されています。
管理者と出張者による二重チェック: 帰国便の日付が、この滞在許可期間内に収まっているかを、企業側と出張者本人の両方で必ず二重にチェックしてください。
(2) オーバーステイが発覚した場合の罰則
マレーシアのオーバーステイに対する罰則は非常に厳しく、ビジネス上取り返しのつかない事態に発展します。
罰金・拘束: 滞在期間に応じて高額な罰金が科せられ、悪質な場合は入国管理局に拘束される可能性があります。
再入国禁止(ブラックリスト入り): オーバーステイが確認されると、通常はマレーシアへの再入国が一定期間(数年間)禁止され、ブラックリストに登録されます。これにより、今後のビジネス展開に大きな支障をきたします。
(3) 滞在期間延長の必要性
万が一、滞在が90日を超えそうな場合: ビザなし入国の場合、原則として現地での滞在延長は極めて困難です。やむを得ない理由で延長が必要になった場合は、滞在期限が切れる前に必ず受け入れ先の企業または現地の弁護士を通じて、入国管理局へ相談し、必要な手続きを踏んでください。無許可で滞在を延長することは絶対に避けてください。
マレーシア入国管理局 (Immigration Department of Malaysia)
ビザの種類、最新の入国要件、MDAC(デジタル・アライバル・カード)に関する公式情報。
在日マレーシア大使館 (Embassy of Malaysia in Japan)
日本からのビザ申請に関する手続きや、領事サービスに関する情報。
外務省 海外安全ホームページ (Ministry of Foreign Affairs of Japan)
マレーシアの危険情報、治安状況、感染症情報、および現地でのトラブル対処法。
現地の経済・政治情勢、日本人向け安全対策情報、領事サービス。
マレーシアの最新のビジネス環境、投資情報、貿易統計、および現地の商習慣。
現地の文化や慣習、気候、移動手段など、生活に役立つ情報。