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2025年現在、香港は日本から多くのビジネスパーソンが出張・商用目的で訪れています。本記事では、日本国のパスポートを持つ出張者向けに、香港入国時のビザの必要性や取得の可否、手続き方法、現地での注意点まで、最新情報をもとにわかりやすく解説します。初めての香港出張やイレギュラーな出張が発生した方は、是非、本記事をお読みください。
もくじ
日本のパスポートを持つ方が商用目的で香港を訪れる場合、90日以内の短期滞在(観光・会議・商談・現地視察等)であれば、事前のビザ申請は不要です。改めて、香港への入国時にビザが不要となる条件を整理すると下記のとおりです。
滞在目的 | 観光、一般商用 |
滞在可能日数 | 90日以内 |
パスポートの必要残存期間 | 滞在日数が1ヵ月以内の場合:入国時1ヵ月+滞在日数以上 滞在日数が1ヵ月以上の場合:入国時3ヵ月以上 |
滞在期間は、90日以内です。ただし、パスポートの有効期限の残り日数が滞在日数+1か月以上必要なのでご注意ください。
90日以内の滞在でビザが免除されるのは、以下の渡航目的に限られます。
なお、商用目的での渡航として認められるのは、「契約締結、落札、商品や設備の設置・包装、その検査または監督、展示会・見本市への参加、商品説明会への参加、セミナー参加、ミーティング出席、裁判出廷」などが挙げられます。
現在、香港政府が観光・短期商用目的滞在者のビザを免除している国・地域は以下の表の通りです。なお、国・地域によって滞在可能期間が異なっており、日本の場合は、90日以内であればビザなしで滞在可能です。
滞在可能期間 | 国・地域 |
---|---|
180日 | イギリス(本国) |
90日 | アンドラ、アンギラス、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、バハマ、バルバドス、ベルギー、ベリーズ、バミューダ諸島、ボツワナ、ブラジル、英国海外統治領諸国、英国南極領、英国インド洋領、英領バージン諸島、ブルネイ、ブルガリア、カナダ、ケイマン諸島、チリ、コロンビア、クロアチア キプロス、チェコ、デンマーク、ドミニカ国、エクアドル、エジプト、エストニア、フォークランド諸島、フェーロー諸島、フィジー、フィンランド、フランス、ドイツ、ジブラルタル、ギリシャ、グリーンランド、グレナダ、ガイアナ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、ケニア、キリバス、韓国 ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルグ、マラウイ、マレーシア、モルティヴ、マルタ、モーリシャス、メキシコ、モナコ、モンセラット、ナミビア、ナウル、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、パプアニューギニア、ピトケアン・ヘンダーソン・デューシー&オエノ諸島、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、サンマリノ、セイシェル、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、英領セントヘレナ・アセンション・トリスタンダクーニャ、セントキッツネイビス、セントルシア、セントビンセント&グレナディーン、スワジランド、スウェーデン、スイス、タンザニア、南ジョージア&南サンドイッチ諸島、エイクロティリ&デケリア、トンガ、トリニダードトバゴ、トルコ、タークス・カイコス諸島、ツバル、ウルグアイ、米国、バヌアツ、ベネズエラ、ザンビア、ジンバブエ |
30日 | バーレーン、ボリビア、カーボベルデ、コスタリカ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、グアテマラ、ホンデュラス、インドネシア、ヨルダン、クウェート、オマーン、パラグアイ、ペルー、カタール、サモア、サウジアラビア、南アフリカ共和国、タイ、チュニジア、ウガンダ、UAE |
14日 | アルバニア、アルジェリア、ベナン、ブータン、ボスニアヘルツェゴビナ、ブルキナファソ、チャド、コモロ、ジブチ、赤道ギニア、ガボン、ギニア、ハイチ、インド、カザフスタン、レソト、北マケドニア、マダガスカル、マリ、マーシャル諸島、モーリタニア、ミクロネシア連邦、モンゴル、モンテネグロ、モザンビーク、ニジェール、パラオ、フィリピン、ロシア、ルワンダ、サントメプリンシペ、セルビア、スリナム、ウクライナ、米国太平洋信託統治領(米国信託統治領パスポート所持者)、バチカン市国 |
上記の条件を満たす場合、渡航にあたってのビザは不要です。ただし、入国審査時に以下の書類が求められることがありますので、必ず用意しておきましょう。
一般的な短期商用(会議、視察、打ち合わせ等)は無査証で問題ありませんが、90日を超える商用での滞在や社内異動や現地企業での採用にともなう現地就労の場合は、現地法人等を通じて労働や雇用契約のもとで活動する場合には「就労ビザ」等の取得が必要です。
2021年12月以降、香港入境事務處(Immigration Department)は「査証電子申請サービス(e-Visa)」を導入しており、申請書の提出から申請料の支払い、ビザの受領まで基本的に全てオンライン上で完結します。許可が下りた後は、申請者自身が公式サイト上からe-Visa(PDFデータ)をダウンロードでき、印刷またはスマートフォンに保存して入国時に提示します。
就労ビザの申請にあたっては下記の点が求められます。下記の点を証明するための資料については後述しますが、該当する場合は申請が却下される可能性が高いため注意が必要です。
香港の商用ビザは、オンラインで申請・発行されるe-Visa(電子ビザ)システムを利用できます。ここでは、e-Visaの一般的な申請フローをわかりやすくご紹介します。
ビザの申請にあたり、下記の資料を用意しておきましょう。
基本料金は、600香港ドルです。なお、180日を超えるビザは1300香港ドルになります。
会議や展示会だけなら何日間まで大丈夫?
90日以内ならビザ不要です。ただし、渡航目的によっては準備書類に注意しましょう。
現地で急きょ就業が必要になった場合は?
就労にあたっては、就労ビザの事前取得が必須です。
無査証で入国後、内地(中国本土)へ日帰り・短期訪問は可能?
可能です。ただし中国本土には中国ビザが必要な場合があります。
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