資料ダウンロード
ログイン

香港への渡航でビザは必要?e-Visaの申請方法は?香港入国の基本を解説。

投稿日:2025.08.04 / 最終更新日:2025.08.04

ビザ要否のまとめページはこちら

ビザ要否一覧(日本国籍)

2025年現在、香港は日本から多くのビジネスパーソンが出張・商用目的で訪れています。本記事では、日本国のパスポートを持つ出張者向けに、香港入国時のビザの必要性や取得の可否、手続き方法、現地での注意点まで、最新情報をもとにわかりやすく解説します。初めての香港出張やイレギュラーな出張が発生した方は、是非、本記事をお読みください。

香港入国の基本

香港での滞在が90日以内の場合は原則ビザは不要

日本のパスポートを持つ方が商用目的で香港を訪れる場合、90日以内の短期滞在(観光・会議・商談・現地視察等)であれば、事前のビザ申請は不要です。改めて、香港への入国時にビザが不要となる条件を整理すると下記のとおりです。

滞在目的観光、一般商用
滞在可能日数90日以内
パスポートの必要残存期間滞在日数が1ヵ月以内の場合:入国時1ヵ月+滞在日数以上
滞在日数が1ヵ月以上の場合:入国時3ヵ月以上

滞在期間

滞在期間は、90日以内です。ただし、パスポートの有効期限の残り日数が滞在日数+1か月以上必要なのでご注意ください。

渡航目的

90日以内の滞在でビザが免除されるのは、以下の渡航目的に限られます。

  • 観光
  • 家族・知人訪問
  • 外交・公用目的
  • 商用

なお、商用目的での渡航として認められるのは、「契約締結、落札、商品や設備の設置・包装、その検査または監督、展示会・見本市への参加、商品説明会への参加、セミナー参加、ミーティング出席、裁判出廷」などが挙げられます。

ビザ免許国・国籍

現在、香港政府が観光・短期商用目的滞在者のビザを免除している国・地域は以下の表の通りです。なお、国・地域によって滞在可能期間が異なっており、日本の場合は、90日以内であればビザなしで滞在可能です。

滞在可能期間国・地域
180日イギリス(本国)
90日アンドラ、アンギラス、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、バハマ、バルバドス、ベルギー、ベリーズ、バミューダ諸島、ボツワナ、ブラジル、英国海外統治領諸国、英国南極領、英国インド洋領、英領バージン諸島、ブルネイ、ブルガリア、カナダ、ケイマン諸島、チリ、コロンビア、クロアチア
キプロス、チェコ、デンマーク、ドミニカ国、エクアドル、エジプト、エストニア、フォークランド諸島、フェーロー諸島、フィジー、フィンランド、フランス、ドイツ、ジブラルタル、ギリシャ、グリーンランド、グレナダ、ガイアナ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、ケニア、キリバス、韓国
ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルグ、マラウイ、マレーシア、モルティヴ、マルタ、モーリシャス、メキシコ、モナコ、モンセラット、ナミビア、ナウル、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、パプアニューギニア、ピトケアン・ヘンダーソン・デューシー&オエノ諸島、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、サンマリノ、セイシェル、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、英領セントヘレナ・アセンション・トリスタンダクーニャ、セントキッツネイビス、セントルシア、セントビンセント&グレナディーン、スワジランド、スウェーデン、スイス、タンザニア、南ジョージア&南サンドイッチ諸島、エイクロティリ&デケリア、トンガ、トリニダードトバゴ、トルコ、タークス・カイコス諸島、ツバル、ウルグアイ、米国、バヌアツ、ベネズエラ、ザンビア、ジンバブエ
30日バーレーン、ボリビア、カーボベルデ、コスタリカ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、グアテマラ、ホンデュラス、インドネシア、ヨルダン、クウェート、オマーン、パラグアイ、ペルー、カタール、サモア、サウジアラビア、南アフリカ共和国、タイ、チュニジア、ウガンダ、UAE
14日アルバニア、アルジェリア、ベナン、ブータン、ボスニアヘルツェゴビナ、ブルキナファソ、チャド、コモロ、ジブチ、赤道ギニア、ガボン、ギニア、ハイチ、インド、カザフスタン、レソト、北マケドニア、マダガスカル、マリ、マーシャル諸島、モーリタニア、ミクロネシア連邦、モンゴル、モンテネグロ、モザンビーク、ニジェール、パラオ、フィリピン、ロシア、ルワンダ、サントメプリンシペ、セルビア、スリナム、ウクライナ、米国太平洋信託統治領(米国信託統治領パスポート所持者)、バチカン市国

上記の条件を満たす場合、渡航にあたってのビザは不要です。ただし、入国審査時に以下の書類が求められることがありますので、必ず用意しておきましょう。

  • 有効なパスポート(滞在日数+1カ月の残存有効期間が推奨)
  • 往復または第三国への航空券(eチケット控え等)
  • 香港での滞在先情報(ホテル予約確認書など)
  • 商用を証明できる書類(招待状、アポイントメントメールなど)

香港へ商用目的で必要となるビザの種類と概要

一般的な短期商用(会議、視察、打ち合わせ等)は無査証で問題ありませんが、90日を超える商用での滞在や社内異動や現地企業での採用にともなう現地就労の場合は、現地法人等を通じて労働や雇用契約のもとで活動する場合には「就労ビザ」等の取得が必要です。

就労ビザはオンラインでの申請が可能

2021年12月以降、香港入境事務處(Immigration Department)は「査証電子申請サービス(e-Visa)」を導入しており、申請書の提出から申請料の支払い、ビザの受領まで基本的に全てオンライン上で完結します。許可が下りた後は、申請者自身が公式サイト上からe-Visa(PDFデータ)をダウンロードでき、印刷またはスマートフォンに保存して入国時に提示します。

就労ビザ申請にあたっての注意点

就労ビザの申請にあたっては下記の点が求められます。下記の点を証明するための資料については後述しますが、該当する場合は申請が却下される可能性が高いため注意が必要です。

  • 犯罪歴がないこと
  • 大学卒業以上、または相応の専門能力・実務経験
  • 報酬水準が現地同等業務と同等以上(目安:月額HK$30,000[約60万円]以上)
  • 雇用主企業の経営状況・登記・事業の安定性
  • 申請ポジションが現地で人材が充足していないと認められること
  • 雇用契約書や雇い主の事業資料の提出
香港ビザのオンライン申請方法

香港ビザ(e-Visa)オンライン申請の流れ

香港の商用ビザは、オンラインで申請・発行されるe-Visa(電子ビザ)システムを利用できます。ここでは、e-Visaの一般的な申請フローをわかりやすくご紹介します。

1. 事前準備・必要書類の確認

ビザの申請にあたり、下記の資料を用意しておきましょう。

  • パスポート(残存有効期限に注意)
  • 証明写真データ
  • 雇用契約書・採用通知書、スポンサー(雇用主)の登記証や事業資料
  • 最終学歴証明書(場合により必要となります)
  • その他、申請ビザ種別で指定される追加書類

2. 公式ウェブサイトへアクセス

3. オンライン申請フォームに入力

  • ウェブ上の申請フォームに、個人情報や就業先情報など必要事項を入力します。
  • ビザ種別・申請者情報・パスポート詳細・就労先企業情報などを正確に入力してください。

4. 必要書類のアップロード

  • パスポート・写真・雇用関係書類・スポンサー企業の証明資料等をアップロードします。

5. 申請料のオンライン決済

  • クレジットカードなどオンライン決済手段を利用して、ビザ申請手数料を支払います。

6. 申請内容の最終確認・送信

  • 入力した情報と全書類を確認し、「送信」ボタンで申請を完了します。
  • 申請完了後、受信メールにて受付記録や追跡用番号などが通知されます。

7. 審査・追加資料の提出

  • 通常、審査期間は4〜6週間ほどですが、追加資料の要請がある場合はメール等で案内がありますので指示通りに対応してください。

8. 許可通知・e-Visaの受領

  • 審査後、許可が下りると案内メールが届きます。
  • 公式サイトの案内に従い、e-Visa(PDFなど)をダウンロードしましょう。
  • e-Visaは必ず印刷するかスマートフォン等に保存し、入国審査時に提示できる状態にしておきます。

9. 香港入国時の提示

  • 入国時、入国審査官にパスポートを提示する際、e-Visaも併せて提示します。

良くある質問

就労ビザのe-Visaの申請料はいくらですか?

基本料金は、600香港ドルです。なお、180日を超えるビザは1300香港ドルになります。

会議や展示会だけなら何日間まで大丈夫?

90日以内ならビザ不要です。ただし、渡航目的によっては準備書類に注意しましょう。

現地で急きょ就業が必要になった場合は?

就労にあたっては、就労ビザの事前取得が必須です。

無査証で入国後、内地(中国本土)へ日帰り・短期訪問は可能?

可能です。ただし中国本土には中国ビザが必要な場合があります。

香港の大使館・総領事館について

中華人民共和国駐日本国大使館

住所:〒106-0046  東京都港区元麻布3丁目4−33

電話番号:03-3403-3388

http://jp.china-embassy.gov.cn/jpn/

出張手配・管理にお困りの企業様向け:出張支援クラウド BORDERのサービス概要資料を無料配布中です。

■BORDERのサービス概要資料のダウンロード

出張支援クラウド BORDERを活用して、出張業務の効率化とコスト削減を実現しませんか?

  • サービスの機能
  • 導入実績・お客様の声
  • 料金プラン

© Copyright 2025 ボーダー株式会社 All rights reserved.