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【2026年版】アラブ首長国連邦出張マニュアル:ビザ・注意点・現地交通を網羅
【2026年版】アラブ首長国連邦出張マニュアル:ビザ・注意点・現地交通を網羅

アラブ首長国連邦出張の概要

アラブ首長国連邦の首都、中東の金融・物流のハブであるドバイは、世界中からビジネスパーソンが集まる国際都市です。日本企業の進出や大規模展示会(GITEXなど)への参加も年々増加しており、出張管理の重要性が高まっています。

ドバイ出張を成功させるためには、現地のインフラ事情だけでなく、日本とは異なる法規制やビザの運用を正確に把握しておく必要があります。

ビジネス渡航で想定される主な都市・空港

ドバイへのビジネス渡航において、拠点となるのは主に以下のエリアと空港です。

ドバイ国際空港(DXB)

 世界最大級のハブ空港。エミレーツ航空の本拠地であり、ダウンタウン(ブルジュ・ハリファ周辺)やDIFC(金融街)へのアクセスが非常にスムーズです。

アル・マクトゥーム国際空港(DWC)

ドバイ南部に位置。現在は貨物やLCCが中心ですが、ジェベル・アリ・フリーゾーン (JAFZA) などの工業地帯に近いのが特徴です。

主要なビジネスエリア

  • DIFC(ドバイ国際金融センター): 金融・法律関連の企業が集中。
  • DWTC(ドバイ・ワールド・トレード・センター): 大規模な国際展示会や会議のメイン会場。
  • インターネット・シティ / メディア・シティ: IT系企業やメディア企業が集まる特区。

出張者が事前に押さえるべきポイント(ビザ、パスポート、有効期限など)

「知らなかった」では済まされない、渡航準備の必須項目です。特にパスポートの残存期間は厳格にチェックされるため、企業管理者は事前の確認を徹底してください。

パスポートの有効期限(重要)

アラブ首長国連邦(UAE)入国時に、パスポートの有効期限が6ヶ月以上残っている必要があります。これに満たない場合、日本国内のチェックインカウンターで搭乗を拒否されるケースがあります。

ビザ(査証)の要件

短期出張の場合:日本国籍のパスポート保持者であれば、30日以内の滞在については事前のビザ取得は不要です(入国時に空港で無料の「入国許可証」が付与されます)。

長期滞在・就労の場合:現地での実務作業を伴う長期滞在や就労には、適切な就労ビザが必要です。

持ち込み禁止品・処方薬

宗教上の理由から、豚肉製品や一部の医薬品(強い鎮痛剤など)の持ち込みが制限されています。常用薬がある場合は、英文の処方箋(英語の診断書)を携行することを推奨します。

日本人出張者のビザ要件

アラブ首長国連邦のビザ制度は、日本国籍保持者に対して非常に優遇されていますが、滞在日数のカウントや延長ルールには独自の慣習があります。管理者は「いつまで滞在可能なのか」を正確に把握しておく必要があります。

短期商用(30日以内)のビザ要否と条件

日本国籍のパスポートを保持している場合、30日以内の短期商用・観光目的であれば、事前のビザ取得は不要です。

  • 入国時の手続き:空港の入国審査(イミグレーション)でパスポートを提示するだけで、30日間の滞在許可(On Arrival Visa)が無料でスタンプされます。
  • 滞在可能日数:入国日を1日目としてカウントします。
  • 出国猶予期間(グレースピリオド):30日の期限が切れた後、追加で10日間の出国猶予期間が設けられています。

注:この期間内に出国または延長手続きを行わない場合、高額な罰金(オーバーステイ料金)が科せられるため注意が必要です。

30日超・就業目的・駐在の場合に必要なビザの種類の概要

現地での長期的なプロジェクト参画や、拠点への赴任、あるいは30日を超える滞在が見込まれる場合は、適切な居住・就労ビザの取得が義務付けられています。

ビザの種類対象・概要
短期滞在延長対象・概要
短期滞在延長
30日の期限内に手続きを行うことで、さらに30日間(合計最大60日間)の滞在延長が可能です。
就労ビザ (Work Visa)UAE国内の企業に雇用される場合に必要。通常2〜3年有効で、雇用主がスポンサーとなります。
グリーンビザ (Green Visa)高度なスキルを持つ専門家やフリーランサー向けの5年間有効なビザ。自己スポンサーが可能です。
ゴールデンビザ投資家や卓越した才能を持つ個人向けの10年間有効な長期居住ビザ。

ビザ情報を確認すべき公式窓口

ビザ規則は予告なく変更される可能性があるため、最終的な判断は必ず以下の公式情報を参照してください。

駐日アラブ首長国連邦大使館

https://www.mofa.gov.ae/en/missions/tokyo

日本国内での公式な窓口。2024年9月より目黒のアルコタワーへ移転しています。

在ドバイ日本国総領事館

https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itpr_ja/visa_top.html

現地滞在中のビザ延長やトラブルに関する日本語の情報を確認できます

UAE政府公式サイト(Visas and entry permits)

https://u.ae/en/information-and-services/visa-and-emirates-id/visit-visas

UAE連邦政府による最新のビザ規則やオンライン申請のポータルサイトです

渡航前チェックリスト(企業・出張者向け)

アラブ首長国連邦出張の準備では、日本国内の感覚でいると思わぬトラブルに直面することがあります。出張者本人の準備はもちろん、企業側もリスク管理の観点から以下の項目を必ずチェックしてください。

パスポート残存有効期間・空白ページなどの必須条件

アラブ首長国連邦への入国には、パスポートに関して厳格なルールがあります。

  • 残存有効期間:入国時に6ヶ月以上 6ヶ月を切っている場合、日本の空港で搭乗を拒否されるのが一般的です。有効期限が1年を切っている場合は、早めの更新を推奨してください。
  • 未使用の空白ページ:見開き1ページ(2ページ)以上 入国・出国のスタンプや、現地で急遽ビザが必要になった際の貼付スペースとして必要です。
  • ICチップの正常動作:ドバイの空港で「スマートゲート(自動化ゲート)」を利用してスムーズに入国するためには、ICチップが内蔵された有効なパスポートが必須です。

渡航目的別に必要になり得る書類(招へい状、在職証明、往復航空券、ホテル予約など)

観光ビザ免除(On Arrival Visa)で入国する場合でも、入国審査官から「ビジネスの目的」や「帰国する意思」を問われることがあります。以下の書類(英語)を印刷、またはデジタルで即座に提示できるよう準備しておくとスムーズです。

往復航空券(Eチケット)の控え

入国時に提示を求められる頻度が最も高い書類です。

宿泊先の予約確認書

ホテル名、住所、電話番号が明記されたもの。

招へい状(Letter of Invitation)

 現地法人や取引先から発行された招待状。会議の目的や期間が記されていると信頼性が高まります。

英文の在職証明書

必須ではありませんが、長期滞在や特殊な機材を持ち込む際、身分を証明するために有効な場合があります。

企業側が確認しておくべき社内手続き・規程(出張規程、危機管理・保険など)

管理部門は、出張者の安全確保とコスト管理の観点から、以下の体制を整えておくべきです。

出張規程(旅費規程)の再確認

ドバイは国際イベント期間中に宿泊費が数倍に跳ね上がることがあります。「一律の宿泊上限」では適切なホテルが確保できない場合があるため、実情に合わせた弾力的な運用ルールの策定を推奨します。

危機管理体制の構築

  • 「たびレジ」登録の義務化: 外務省からの緊急情報をリアルタイムで受信。
  • 安否確認ルートの確立: 現地での緊急事態(テロ、自然災害、健康被害)に備え、24時間連絡がつく体制を明確にします。
アラブ首長国連邦入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

アラブ首長国連邦入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

ドバイ国際空港(DXB)は世界屈指の規模を誇りますが、ビジネス利用者が多いため、動線は非常に効率的です。スムーズな入国のためのポイントを整理しました。

入国審査(Immigration)での流れと注意点

降機後、「Arrivals / Passport Control」の表示に従って進みます。

審査の種類

有人カウンター: 審査官にパスポートを提示します。通常、滞在目的などを聞かれることは少ないですが、念のため「Business (Meeting)」と答えられるようにしておきましょう。

スマートゲート: 過去に入国記録がある方は、顔認証による自動ゲートが利用可能です。パスポートをスキャンし、カメラを見るだけで数秒で通過できます。

無料SIMカードの配布

審査を通過する際、通信会社(duなど)から1GB程度の無料SIMカードが配布されることが一般的です。設定すればすぐに現地で通信が可能です。

入国スタンプの確認

30日間の滞在許可スタンプが正しく押されているか、その場で念のため確認してください。

荷物受け取り・税関申告(多額現金・申告品がある場合のポイント)

荷物を受け取った後、最後に税関(Customs)を通過します。

現金・貴重品の持ち込み制限(重要)

AED 60,000(約240万円相当)以上の現金、トラベラーズチェック、金、宝石などの貴重品を所持している場合は、必ず税関申告(Afseh)が必要です。18歳未満の同行者がいる場合、その所持額は保護者の限度額に合算されます。

医薬品の持ち込み

 UAEでは特定の成分を含む鎮痛剤や精神安定剤の持ち込みに厳格な制限があります。常備薬を持参する場合は、英文の処方箋を携行し、疑わしい場合は「Red Channel(要申告)」へ進み相談してください。

入国時トラブル(オーバーステイ、ビザ条件不一致など)を避けるための注意事項

出張管理者が最も警戒すべきは、意図しない規程違反や罰金の発生です。

オーバーステイの罰金ルール(2026年時点)

30日間の滞在期限を1日でも過ぎると、1日あたりAED 50(約2,000円)程度の罰金が発生します。以前あった10日間の猶予期間(グレースピリオド)は、ビザの種類によって運用が異なるため、「30日以内に出国」を原則として管理してください。

入国拒否を避けるために

パスポートの残存期間が6ヶ月未満の場合、入国審査で足止めされます。就労を伴う出張の場合、観光目的の「On Arrival Visa」での入国が不適切と判断されるリスクがゼロではありません。実務(現場作業など)が発生する場合は、事前に適切なビザ区分を公式窓口で確認してください。

空港から市内までの移動手段

ドバイ国際空港(DXB)は市街地に非常に近く、移動手段も豊富です。目的地の場所や到着時間に合わせて最適な手段を選択してください。

ドバイ国際空港(DXB)から市内への主な移動手段

ビジネス渡航者が主に利用する手段は、以下の3つです。

タクシー(RTA Taxi)

  • 特徴: 最も一般的で確実な手段。空港のタクシー乗り場には常に車両が待機しています。
  • 支払い: 現金のほか、クレジットカード、Apple Pay、Nolカード(交通系ICカード)が利用可能です。
  • 注意: 空港から乗車する場合、一律で25 AED(約1,000円)の空港加算料金がメーターに上乗せされます。

配車サービス(Careem / Uber)

  • 特徴: 中東では「Uber」に加え、現地大手の「Careem(カリーム)」が主流です。アプリで事前に料金が確定し、行き先を説明する手間が省けるため、ビジネスシーンに最適です。
  • 乗り場: 一般のタクシー乗り場とは異なり、「Rideshare」専用のピックアップポイントへ向かう必要があります。

ドバイ・メトロ(Dubai Metro)

  • 特徴: 渋滞を避けて安価に移動したい場合に便利です。ターミナル1と3に駅が直結しています。
  • クラス: 一般車両のほか、追加料金で利用できる「ゴールドクラス(特別車両)」があり、混雑時でも快適に座れる可能性が高いため、出張者にはこちらを推奨します。
移動手段料金目安(ダウンタウンまで)所要時間備考
タクシー約60~80 AED (約2,400〜3,200円)15~25分空港加算料25 AEDを含む
Careem/Uber約80~120 AED (約3,200〜4,800円)15~25分車種により変動
メトロ約5~10 AED (約200〜400円)25~30分ノルカード(Nol)が必要

深夜到着時の注意点

深夜0時を過ぎて到着するフライトの場合、以下の2点に注意が必要です。

  • メトロの運行終了: 月〜木・土曜は深夜0時、金曜は翌1時、日曜は深夜0時に運行を終了します。深夜到着便でメトロを利用することは現実的ではありません。
  • 深夜のタクシー需要と「サージ料金」: 深夜はメトロが止まるため、タクシーや配車アプリに需要が集中します。CareemやUberでは価格が高騰(サージ)することがあるため、乗り場が空いていれば、固定の空港加算金のみで走る一般タクシーを利用する方が安く済む場合があります。
  • 治安面: ドバイのタクシーや公共交通機関は2026年現在も世界トップクラスの安全性を維持しています。深夜に一人で利用しても基本的には問題ありません。
  • ホテルの連絡: 深夜2時〜3時のチェックインになる場合、事前にホテルへ連絡(Late Check-in)しておかないと「無断キャンセル」扱いになるリスクがあるため、予約管理上注意してください。

UAE(ドバイ)出張の物価事情

中東エリアへのビジネス展開が進む中、UAE(アラブ首長国連邦)、特にドバイやアブダビへの出張機会が増えています。「煌びやかな富裕層の国」というイメージ通り、現地での滞在コストは決して安くありません。さらに、渡航する時期によって宿泊費が2倍以上変わるなど、予算管理が非常に難しい国でもあります。

(※本記事の円換算は、1UAEディルハム=約42円前後を目安としています)

ホテルの宿泊相場

UAEのホテル相場を語る上で欠かせないのが「シーズナリティ(季節性)」です。

  • ハイシーズン(10月〜3月): 気候が良く、展示会や国際会議が集中するため、価格が高騰します。
  • オフシーズン(6月〜8月): 猛暑(最高気温40度超)のため、価格は下がります。

以下は、ビジネス渡航が多いハイシーズン(冬場)のドバイを想定した相場です。

高級ホテル(5つ星クラス)

相場:1泊 1,500 AED〜3,000 AED(約63,000円〜126,000円)

ダウンタウン・ドバイ(ブルジュ・ハリファ周辺)やパーム・ジュメイラにある世界的ブランドホテルです。

  • 特徴: 圧倒的なサービスと豪華さを誇ります。重要な商談相手の宿泊先として、あるいは役員クラスの滞在先として選ばれます。
  • 注意点: GITEX(IT展示会)やArab Health(医療展示会)などの大型イベント期間中は、通常の3〜4倍の価格になることも珍しくありません。

ビジネス・アップスケールホテル(4つ星〜5つ星クラス)

相場:1泊 600 AED〜1,200 AED(約25,000円〜50,000円)

ビジネスベイ(Business Bay)やシェイク・ザイード・ロード沿いにある、ビジネスマン向けのホテルです。

  • 特徴: 立地が良く、Wi-Fiやデスク環境も快適です。日本企業の出張規定では、このランク(3万円〜4万円台)を確保するのが一般的ですが、円安の影響で予算オーバーになるケースが増えています。
  • 宿泊税に注意: UAE(特にドバイ)では、宿泊料金とは別に**「ツーリズム・ディルハム(Tourism Dirham)」**という宿泊税(1泊1室あたり10〜20 AED)が現地で徴収されます。経費精算時の漏れに注意が必要です。

エコノミー・シティホテル(3つ星〜4つ星クラス)

相場:1泊 300 AED〜500 AED(約12,000円〜21,000円)

アル・バルシャ(Al Barsha)地区や、旧市街(デイラ地区)などに多いホテルです。

  • 特徴: 清潔感はありますが、主要なオフィス街や展示会場からはタクシー移動(20〜30分)が必要になる場合があります。
  • ビジネス視点: コストは抑えられますが、朝夕の渋滞リスクを考慮すると、立地選びは慎重に行う必要があります。
ホテルランク予算感(AED/泊)日本円目安推奨対象
5つ星(高級)1,500〜6.3万円〜役員・VIP
4-5つ星(ビジネス)600〜1,2002.5万〜5万円管理職・一般社員
3-4つ星(廉価)300〜5001.2万〜2.1万円コスト重視・長期

日用品の物価相場

UAEは「タックス・ヘイブン(無税)」のイメージがあるかもしれませんが、2018年からVAT(付加価値税5%)が導入されています。 また、イスラム教国であるため「お酒」に関するコストが非常に高いのが最大の特徴です。

1. 食事・飲料費

欧米や日本食などの「外国人向け」の食事は高く、インド・パキスタン・アラブ料理などの「ローカル向け」の食事は安いという二重構造になっています。

  • ビジネスランチ: 80 AED〜150 AED(約3,300円〜6,300円)
    オフィス街(DIFCなど)のおしゃれなレストランでランチセットを頼む相場です。日本に比べるとかなり高額です。
  • 夕食(お酒あり): 400 AED〜600 AED/人(約17,000円〜25,000円)
    ホテル内のレストラン(お酒が提供できる店)で食事をする場合、この程度の予算感が必要です。
  • ビール1杯(パイント): 45 AED〜60 AED(約1,900円〜2,500円)
    ここが最も注意すべき点です。 「とりあえずビール」の感覚で数杯飲むと、ドリンク代だけで1万円を超えます。イスラム教の戒律により酒税(罪悪税)が高く設定されているためです。
  • 水(500mlペットボトル): 1.5 AED〜3 AED(約60円〜120円)
    スーパーやコンビニで買えば日本と同等か安いです。ただし、ホテルやレストランで注文すると20 AED(約800円)請求されることもあります。

2. 交通費

メトロ(地下鉄): 3 AED〜8 AED(約120円〜330円)
非常に安く清潔ですが、駅と目的地が離れていることが多く、真夏の徒歩移動は不可能です。ビジネス利用は限定的になります。

タクシー: 初乗り 12 AED(約500円)〜
日本よりは割安です。配車アプリ「Careem(カリーム)」や「Uber」が一般的です。ただし、ドバイ特有の「Salik(サリク)」という自動道路通行料が乗車料金に加算されるため、レシートの内訳が細かくなります。

海外ホテルの価格推移や平均相場が知りたい方はこちらをご覧ください。

【2026年最新】世界の主要都市ホテル相場|海外出張の宿泊費目安リスト

滞在中の注意点(ビジネス慣行・ルール)

アラブ首長国連邦は国際的で開放的な都市ですが、根底にはイスラム文化の教えと厳しい法律があります。知らずにルールを破ると、高額な罰金や強制送還のリスクもあるため、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。

ビジネスシーンでの服装・商談マナーの基本

ビジネスの場では、相手に対する「敬意」を服装で示すことが非常に重要です。

服装(ドレスコード)

男性: 基本はスーツにネクタイ着用です。猛暑の屋外を歩く必要がない限り、商談の場ではジャケットを脱がないのがマナーです。

女性: 肩、胸元、膝が隠れる控えめでエレガントな服装が基本です。ノースリーブやミニスカートは避け、ビジネススーツや落ち着いたワンピースを選びましょう。

週末と勤務時間(2026年最新)

ドバイの週末は土曜日・日曜日です。ただし、金曜日は「半休」とする企業や官公庁が多く、午後は礼拝の時間となるため、金曜午後のアポイント設定は避けるのが賢明です。

挨拶と名刺

握手が基本ですが、異性の相手(特に保守的な現地の方)に対しては、相手が手を差し出すまで待つのがエチケットです。名刺交換は右手で行いましょう。

宗教・法律上の禁止事項(飲酒、公共の場での振る舞い等)

「日本では当たり前」の行動が、ドバイでは法に触れる場合があります。

飲酒のルール

飲酒は許可を受けたホテル内のレストランやバーに限定されます。

公共の場(路上、公園、ビーチ等)での飲酒は厳禁で、多額の罰金や逮捕の対象となります。また、酔った状態で公共の場所を歩くことも違法ですので、店を出たらすぐにタクシーで帰宅しましょう。

公共の場での振る舞い

不適切なジェスチャーや暴言: 怒鳴ったり、中指を立てるような仕草は重大な犯罪(逮捕・国外追放)とみなされます。

写真撮影: 政府機関や軍事施設、許可なく現地の女性を撮影することは禁止されています。

ラマダン(断食月)期間

期間中は、日中の公共の場での飲食・喫煙が制限されます。2026年のラマダン時期(2月〜3月頃予定)に渡航する場合は、特に配慮が必要です。

企業として事前に共有しておきたい行動ルール

企業管理者は、出張者による「無知ゆえのトラブル」を防ぐため、以下の社内ガイドラインを共有してください。

「ゼロ・トレランス(一切の猶予なし)」の薬物・飲酒運転

薬物に関しては微量でも所持・摂取していれば死刑や終身刑を含む極刑の対象です。また、飲酒運転も血中アルコール濃度0.0%が基準であり、一切の例外が認められません。

SNS投稿への注意

UAE政府や現地の文化・宗教を批判する内容をSNSに投稿することは、サイバー犯罪法に抵触する恐れがあります。

緊急時の連絡体制

トラブルに巻き込まれた際の「在ドバイ日本国総領事館」への連絡ルートを周知徹底してください。

出国時の手続きとオーバーステイ対策

帰国便への搭乗遅延や、意図しないビザ規則違反は、個人のみならず企業の信頼問題に発展しかねません。最後までスムーズに進めるためのガイドラインです。

出国審査の流れと、空港到着の推奨時刻

アラブ首長国連邦からの出国は、スマートゲートの活用により非常に効率化されています。

出国審査(Immigration)の流れ

スマートゲート: 入国時と同様、ICチップ付きパスポートを保持していれば、自動ゲートにパスポートをかざし、カメラを見るだけで数秒で審査が完了します。

有人カウンター: スマートゲートが利用できない場合でも、パスポートの提示のみでスムーズに進みます。出国スタンプの押印は近年省略される傾向にあります。

空港到着の推奨時刻

通常時:出発の3時間前

ピーク時(年末年始・大型連休):出発の4時間前

※2026年1月には、エミレーツ航空が年始の混雑に対し「4時間前到着」を強く推奨するアドバイザリーを出しています。ドバイ国際空港は免税店やラウンジが非常に充実しているため、早めにチェックインを済ませ、空港内で仕事をするスタイルが一般的です。

オーバーステイ時の罰金・再入国への影響の概略

ドバイ(UAE)のビザ管理は厳格です。「うっかり」の過失であっても例外なく処罰の対象となります。

罰金額(2026年時点)

滞在期限(30日間)を過ぎた場合、1日あたり50 AED(約2,000円)の罰金が課せられます。

さらに、空港で出国許可証(Exit Permit)の発行手数料として、別途250~350 AED程度が必要になる場合があります。

再入国への影響

数日のオーバーステイであれば、罰金を支払うことで出国は可能ですが、記録は当局に残ります。

悪質と判断されたり、長期間の違反がある場合は、将来的なビザ発給の拒否や、一定期間の入国禁止(Blacklist)措置が取られるリスクがあります。

滞在延長・ビザ更新が必要になりそうな場合の早期相談ポイント

商談の延長やトラブルにより、当初の予定(30日以内)を超えて滞在する可能性がある場合は、期限が切れる最低5営業日前には以下の対応を開始してください。

オンライン申請の活用

UAE政府(ICP)やドバイ当局(GDRFA)のポータルサイトから、滞在延長(Visit Visa Extension)の申請が可能です。

出張管理部門・エージェントへの連絡

法人契約の旅行会社や、現地のビザ代行業者を通じて手続きを行うのが最も確実です。

「Visa Change」という選択肢

一度近隣諸国(オマーンなど)へ出国して再入国し、新たに30日間の滞在許可を得る手法もありますが、2026年現在はオンラインでの直接延長が主流です。

参考リンク・公式情報

公的機関(ビザ・入国規則)

駐日アラブ首長国連邦大使館(Embassy of the UAE in Tokyo) 

日本国内における公式窓口。ビザ要件の最終確認。

https://www.mofa.gov.ae/en/missions/tokyo

UAE政府公式サイト(Visas and entry permits) 

連邦政府による公式なビザカテゴリー解説ページ。

https://u.ae/en/information-and-services/visa-and-emirates-id/visit-visas

在ドバイ日本国総領事館

現地の安全情報や、日本人向けの生活・渡航ガイドが充実しています。 

https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

交通・現地インフラ

ドバイ道路交通局 (RTA) 

メトロの運行時間、タクシー運賃、交通系ICカード「Nol」の情報。

https://www.rta.ae

ドバイ国際空港 (Dubai Airports) 

フライト状況やターミナルマップ、スマートゲートの案内。

https://www.dubaiairports.ae

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