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本記事は、ミャンマーへの渡航を計画している日本国籍の方に向けて、2025年最新版のミャンマービザ取得に関する全情報をわかりやすく解説します。具体的には、観光やビジネス目的に応じたビザの種類、申請方法の詳細から入国手続きの流れ、滞在中の注意点までを網羅しています。また、オンラインでのe-Visa申請の必要な書類や具体的な手順、さらに緊急時の対応についても紹介しています。
もくじ
2025年時点、ミャンマーに渡航する日本国籍者は、観光・ビジネスを問わず原則としてビザが必要です。多くの東南アジア諸国とは異なり、ミャンマーは日本との間に短期滞在ビザの免除制度を設けていません。そのため、出張や観光を目的とした短期滞在であっても、渡航前に必ずビザの申請を行う必要があります。
ミャンマーに入国する日本国籍者が利用できるビザにはいくつかのカテゴリーがあり、滞在目的によって適切なビザを選択することが必須です。ここでは代表的なビザの種類とその特徴を整理します。ミャンマーのビザ制度は「目的に応じたビザを厳格に区分」しているのが特徴であり、ビジネス目的でミャンマーを訪れる方は、必ず商用ビザを取得しましょう。
ミャンマービザは e-Visa・大使館申請・アライバルビザ の3パターンがありますが、出張や計画的な渡航の場合は、オンライン申請(e-Visa)が最も便利で確実です。以下、それぞれの申請方法の特徴を記載します。
ミャンマー政府が運営する公式e-Visaポータルから、インターネット経由で申請する方法です。観光ビザ、商用ビザなど主要なビザに対応しています。申請からビザ発行までの期間は、通常3〜5営業日程度となります。申請内容に不備があると再申請が必要になります。
東京にある在日ミャンマー連邦共和国大使館など在外公館に直接申請する方法です。また、郵送による対応も受け付けられています。観光・商用・就労・マルチプルビザなど幅広く対応しており、長期滞在や特殊なビザ、商用でもマルチプル(複数回入国可能)のビザを希望する場合は、この方法を選択しましょう。なお、申請からビザ発行までの期間は、オンライン申請よりも長いので時間に余裕をもって申請しましょう。
ヤンゴン国際空港、マンダレー国際空港など、ミャンマーの主要空港で到着時に取得できるビザです。短期のビジネスビザや観光ビザが対象になります。なお、申請に時間がかかったり、申請しても却下される可能性もあるためリスクが高くおすすめはできません。
ミャンマー渡航において、最もスムーズで出張者に適した申請方法が「オンライン申請(e-Visa)」です。インターネット経由で事前にビザを取得しておくことで、空港での手続きがスピーディーになり、入国トラブルを避けることができます。ここでは、申請前に必要な準備と実際の流れを解説します。
残存有効期間が6か月以上あることが条件です。また、入国時に入国スタンプを押すための空白ページが必要です。
パスポートサイズ(縦4〜5cm程度)のカラー写真をJPEG形式で用意。背景は白や淡色が望ましいです。
入国予定日、滞在先ホテル名と住所を事前に確認しておきましょう。
招待企業からの招聘状、現地企業の登記証明、商談予定を記した書面などが必要です。下記の資料を用意しておくと安全でしょう。
ビザの通知はメールで届き、申請料はオンライン決済です。
ミャンマー入国管理局が運営する公式ウェブサイトから申請を開始します。
申請サイトにて下記の情報を入力します。
続いて、パスポートや証明写真などをアップロードします。なお、商用ビザの場合は、現地企業からの招聘状なども必要なので気を付けましょう。
クレジットカードにより決済を行います。なお、申請料は、ビザのタイプによって異なります。
申請完了後、登録メールに確認番号が送信されるので番号を控えておきましょう。
承認されると「e-Visa Approval Letter(承認通知書)」がメールで届きます。e-Visa承認書をA4サイズで印刷し渡航時に必ず携帯しましょう。なお、審査は、通常3〜5営業日で終了します。
ミャンマーに到着した際は、空港での入国審査をスムーズに通過するために、必要な書類や手続きをしっかり理解しておくことが大切です。以下では、日本人渡航者がミャンマー入国時に知っておくべき流れと注意事項を解説します。
必要書類を手元にまとめておき、提示を求められる際に即座に出せるよう準備します。
空港によってはバイオメトリックス(顔認証や指紋確認)が行われます。
入国許可が与えられるとパスポートにスタンプが押され、滞在開始となります。
商用目的で渡航するのに観光ビザでの入国を試みると、質問が厳しくなったり入国拒否の可能性があります。必ず正しいビザを取得してください。
招待状の社名や住所、予約した宿泊先の情報が申告内容と異なっているとトラブルになる可能性があります。渡航前に内容を確認しておきましょう。
稀に現金やクレジットカード利用枠など、滞在中の経済的裏付けを質問されることがあります。必要に応じて準備しておくと安心です。
感染症に関する規制は随時変更される可能性があるため、最新の外務省・ミャンマー政府の情報を渡航前に必ず確認してください。
一度出国して再び入国する場合、招聘状の提示や活動内容の簡単な説明を求められることがあります。
ミャンマーでの滞在を安全かつ円滑に進めるためには、ビザの有効期限を守ることはもちろん、現地の法律や社会状況に配慮した行動が求められます。ここでは、日本人出張者が特に注意すべきポイントを整理しました。
観光ビザは通常30日間、商用ビザは70日間が基本です。設定された期限を超えて滞在すると「オーバーステイ」となり、罰金・強制退去・その後の入国制限といった重大な問題につながります。
出張やプロジェクトの都合で滞在延長が必要な場合は、ミャンマー入国管理局で正規の延長申請を行いましょう。申請にはパスポート、ビザコピー、企業のサポートレターが必要になる場合があります。
商用ビザは会議や契約活動、取引先訪問には有効ですが、現地で給与を伴う就労行為は認められていません。就労が伴う場合は「就労ビザ」と「労働許可証」が別途必要です。
ビジネスビザで就労を行うと、不法労働とみなされ企業・個人双方が処罰対象になるため十分に注意してください。
ミャンマーは地域や時期によって治安状況が変動することがあります。渡航前・滞在中は外務省の海外安全情報や現地大使館からの案内をこまめに確認してください。
夜間の単独行動や人通りの少ない場所での滞在は避け、現金や高価な所持品を目立たせないことが基本です。
水道水は飲用不可。必ず市販のミネラルウォーターを利用しましょう。食事は信頼できるレストランを選び、屋台利用時は衛生面を確認してください。
ミャンマーの医療環境は地域によって大きく差があり、重症時はバンコクなど近隣諸国に搬送されるケースもあります。高額な医療費に備えて、必ず海外旅行保険に加入して渡航することを推奨します。
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